資料5-1 Ⅳ-203 モキシフロキサシン塩酸塩[15.1MB] (126 ページ)
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| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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に決定した。転院 2 ヵ月後に背部手術創に瘻孔形成し、膿より結核菌塗抹陽性とな
った。腸腰筋腫瘍の増大傾向続いたため、転院 7 ヵ月後に膿瘍ドレナージを施行し
た。転院 9 ヵ月後左腸骨部に瘻孔形成し排膿が持続した(結核菌塗抹培養陰性)。転
院 10 ヵ月後発熱と背部瘻孔の排膿増加を認め、膿より MRSA を検出した。バンコ
マイシン点滴にて沈静化し背部瘻孔は閉鎖した。瘻孔の二次感染と考えられた。左
腸骨部瘻孔からの排膿は続いていたが全身状態は改善していたため、転院 1 年後に
退院となり外来で瘻孔処置と EVM 筋注を継続した。退院後背部瘻孔が再発したた
め紹介元の病院で脊椎内固定材の抜釘を施行し、その後再発はみられなかった。転
院 3 年後に左腸骨部瘻孔が閉鎖したため、その 2 ヵ月後に EVM 筋注終了。その後
も著変なかったため、転院 4 年後に内服終了した(図 7)。
その後再発傾向は全くみられず、体重も転院時と比べ 10kg 増加し体調良好であっ
たが、内服終了後 8 年で腰痛出現、画像上腫瘍の増大を認めたため(図 8 )生検を
施行した。結核菌塗抹±、TB-TRC 陽性(RFP/PZA 耐性変異陽性)となったが培養陰
性であったため抗結核薬は再開しなかった。その後生検を 3 回施行するも、いずれ
も塗抹,TB-TRC,培養は全て陰性であった。腰痛再発後 6 ヵ月で左腸骨部に再度
瘻孔を形成し排膿が持続したが一貫して結核菌を検出せず、喀痰排菌もみられなか
ったため、無投薬で経過観察した。発熱、腰痛、体重減少等の自覚症状はなく再発
2 年後に瘻孔は閉鎖、画像上腫瘍は縮小しその後再発なく 2 年経過している(図 9)。
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