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資料5-1 Ⅳ-203 モキシフロキサシン塩酸塩[15.1MB] (77 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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要望番号;IV-203

メタアナリシス及び arm-based ネットワーク・メタアナリシスにより、各抗結
核薬の有害事象の発現頻度を推定した。
結果:MDR-TB 治療に関する最新の IPD メタアナリシスから得られた 50 件を
含む 58 件の研究が特定された。このうち 35 件の研究における 9178 例が解析
に含まれた。メタアナリシスの結果、永続的な投与中止に繋がる AE の発現頻
度が低い薬剤は、LVFX(1.3%、95%CI:0.3~5.0、以下同順)、MFLX(2.9%、
1.6~5.0)、BDQ(1.7%、0.7~4.2)、及び CFZ(1.6%、0.5~5.3)であった。
永続的な投与中止に繋がる AE の発現頻度が比較的高かった薬剤は、secondline 注射薬 3 剤(AMK:10.2%、6.3~16.0、KM:7.5%、4.6~11.9、カプレ
オマイシン:8.2%、6.3~10.7)、アミノサリチル酸(PAS)
:11.6%、7.1~18.3、
LZD:14.1%、9.9~19.6)であった(下表)


研究の選択におけるバイアスのリスクは、対象とした研究と除外した研究の間
に重要な差がなかったため、低いと判断された。解析したほとんどのアウトカ
ムについて、研究間の変動が有意であった。
解釈:FQ、CFZ 及び BDQ では、永続的な投与中止に繋がる有害事象の発現頻度
が最も低かった。これに対し、second-line の PAS、LZD で発現頻度は最も高
かった。これらの結果から、MDR-TB 治療を受けている患者において、有害事
象の注意深い観察が重要であることを示唆される。また、MDR-TB 患者の治療
自体による病的な状態を低減するために、より安全で忍容性の高い薬剤が早急
に必要であることが強調される。
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