資料5-1 Ⅳ-203 モキシフロキサシン塩酸塩[15.1MB] (69 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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経系、粟粒結核及び骨関節結核を含む結核を除く)を含む MDR/RR-TB 患者に対す
る BPaLM レジメンへの期待が述べられている。これらのことから、各レジメンの
位置付けに係る参考情報として有用と考えられた。
①Vanino E et al., Update of drug-resistant tuberculosis treatment guidelines: A
turning point. Int J Infect Dis 2023;130S1:S12–S15(企業文献 23)
2022 年 12 月、多剤耐性/リファンピシン耐性結核(MDR/RR-TB)に対する新た
な WHO 治療ガイドラインが発表された。主な改訂点は、2 点の推奨事項の追加
である。(i)BDQ、プレトマニド、LZD(600 mg)及び MFLX で構成される 6
ヵ月の治療レジメン(BPaLM)が、現在では extensive な肺結核と肺外結核(中
枢神経系、粟粒結核及び骨関節結核を含む結核を除く)を含む MDR/RR-TB 患者
に対する 9 ヵ月又はより長期(18 ヵ月)のレジメンの代替として推奨されるこ
と。
(ii)FQ 耐性が否定される MDR/RR-TB 患者には、より長期(18 ヵ月)のレ
ジメンではなく、9 ヵ月の全経口レジメンの使用が提案されること。
不耐性、薬物間相互作用、超多剤耐性結核(XDR-TB)、広範な形態の肺外結核、
又は治療失敗歴により、短期治療ができない場合、長期治療(18 ヵ月)が依然と
して有効な選択肢である。新ガイドラインは MDR/RR-TB 治療のマイルストー
ンであり、より短期の全経口レジメンがより受け入れやすく、公正で、患者主体
の MDR/RR-TB 管理モデルの基礎となる。しかしながら、新しい推奨事項を完
全に導入するには、解決すべき課題が幾つかある。
なお、当該総説論文では、各レジメンの治療対象及び禁忌となる MDR/RR-TB が
一覧表として示されている。
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