資料5-1 Ⅳ-203 モキシフロキサシン塩酸塩[15.1MB] (62 ページ)
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| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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(注)当該論文の Abstract には“mitochondrial toxicity”と表記されているが、論文の内容から、
“血小
板減少症(cytopenia)
”と記載した。
④Li M et al., Phase 1 Study of the Effects of the Tuberculosis Treatment Pretomanid, Alone
and in Combination With Moxifloxacin, on the QTc Interval in Healthy Volunteers. Clin
Pharmacol Drug Dev 2021;10:634-646(企業文献 13)
結核(TB)は世界中で依然として公衆衛生上の深刻な脅威である。薬剤感受性菌と
薬剤耐性菌の両方に有効で、安全性が最適化された簡便なレジメンによる新規治療
法が必要である。ニトロイミダゾオキサジン化合物のプレトマニド(PA-824)は、
BDQ 及び LZD との併用療法に用いる肺結核治療薬として、欧米で最近承認され
た。今回、健康被験者 74 例を対象に、無作為化、二重盲検、プラセボ対照クロスオ
ーバー第Ⅰ相試験(治験実施国:米国)を実施し、プレトマニド 400mg 又は 1000mg
の単回投与(試験の主目的)、及びプレトマニド 400mg と MFLX 400mg の併用投
与を絶食条件下で行い、特に QTc 間隔への影響を検討した(注)。
(被験者の人口統計学的及びベースラインの特性)
(注)
1.本臨床試験は GCP 準拠試験である。
2.本臨床試験では、以下のいずれかに該当する
被験者は除外された。
QTcF間隔>440ms(男性)
、>450ms
(女性)
QTc間隔延長の既往歴
QT延長症候群、若年心臓死(premature
cardiac death)又は心臓突然死の家族歴
心電図(ECG)の有意な異常
ECGにおける、正確なQT測定の妨げと
なるT波形状
3.試験群構成
Treatment (Trt) A: プレトマニド プラセ
ボ及び MFLX プラセボ(陰性対照)
Trt B:プレトマニド 400mg 及び MFLX プ
ラセボ
Trt C:プレトマニド 1000mg 及び MFLX プ
ラセボ
Trt D:プレトマニド プラセボ及び
MFLX400mg(陽性対照)
Trt E:プレトマニド 400mg 及び
MFLX400mg
プレトマニド 400mg 又は 1000mg 単回投与後の血中濃度と臨床的に懸念される QT
間隔延長は関連していなかった。MFLX はプレトマニドの薬物動態を変化させず
(下表)、プレトマニド 400mg と MFLX400mg の併用(Pa400M)が個別補正 QT
間隔に及ぼす影響は、MFLX 単独投与と一致していた(下図)。
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