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【資料1-1】令和9年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (91 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73301.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第148回 5/21)《厚生労働省》
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【研究成果を基に行う厚生労働省の施策、その他期待される効果】
〇診断基準の精緻化及び新たな治療法・対処法の普及促進
・研究成果を踏まえ、カネミ油症の診断基準のさらなる精緻化を図る。
・新たに得られた治療法・対処法等の普及促進を進め、カネミ油症患者への支援を充実さ
せることで、患者の QOL の改善が期待できる。
〇ダイオキシン類汚染への対処法の普及と公衆衛生への展開
・研究成果により、ヒトに対するダイオキシン類汚染への対処法を幅広く普及できる。
・ダイオキシン類のみならず様々な要因で生じる酸化ストレスを軽減する手法の確立に
つながり、幅広い疾患に対する治療法の確立に貢献する。
(参考)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組の例
【課題名】食品を介したダイオキシン類等の人体への影響の把握とその治療法の開発等に
関する研究(令和9年度継続中)
【得られた研究成果と施策への活用】
○油症患者の支援と治療研究
高精度な血中 PCB・ダイオキシン類測定体制を確立し、検診データベースを整備すること
で、油症患者の長期健康影響や、死亡リスクに関する科学的知見を蓄積した。これらの成
果は、カネミ油症の診断基準の精緻化及びリスク層別化に資する基盤として活用されて
いる。また、患者支援セミナーや診療連携の取組を通じ、患者の生活の質の向上に寄与し
ている。
○ダイオキシン類の生体内動態・次世代健康影響に関する研究
体脂肪補正を加えた解析により、ダイオキシン類が長期に体内残留する軍の存在や半減
期の個人差を明らかにした。血中濃度の経時的変化データ及び次世代対象者の健康調査
基盤を整備し、継世代健康影響の評価に向けたデータを蓄積した。これらの成果は、将来
的な曝露評価指標の確立や、診断基準見直しの科学的根拠として活用される。
○ダイオキシン類の毒性を緩和する治療法の確立
AHR を介入した毒性メカニズムを解明し、炎症や酸化ストレスを軽減する治療薬候補(メ
トホルミン、漢方薬、PDE4 阻害薬等)の作用機序に関する知見を得た。既存薬や AHR 調
節薬の研究を通じ、油症症状への応用可能性を科学的に裏付ける創薬基盤を整備した。こ
れらの成果については、治療指針への反映を目指す。また、今後の公衆衛生施策における
科学的根拠として位置付けられる。
2 令和9年度に実施予定の研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進することを検討している研究課題の例
【研究課題名】食品を介したダイオキシン類等の人体への影響の把握とその治療法の開発
等に関する研究
【背景と目標】カネミ油症の長期的影響を明らかにするため、特に次世代健康影響に関する
研究を推進する必要がある。本課題では、油症認定患者の次世代の健康状態を調査し、自
覚症状や併存疾患の傾向等を解析する。これにより、ダイオキシン類が継世代の健康状態
に与える影響の把握、及び毒性の評価基準確立を目指す。
(2)新規研究課題として優先的に推進することを検討している研究課題の例
なし。

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