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【資料1-1】令和9年度研究事業実施方針(案)(厚生労働科学研究) (90 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73301.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第148回 5/21)《厚生労働省》 |
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研究事業名
カネミ油症に関する研究事業
主管部局・課室名
健康・生活衛生局食品監視安全課
省内関係部局・課室名 なし
当初予算額(千円)
Ⅰ
令和6年度
219,713
令和7年度
206,462
令和8年度
230,713
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
【背景と目的】
昭和 43 年に、カネミ倉庫社製のライスオイル中に混入したポリ塩化ビフェニル(PCB)
や、ダイオキシン類の一種であるポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)等を原因として、健康被
害(食中毒)であるカネミ油症が発生した。平成 24 年に成立した「カネミ油症患者に関す
る施策の総合的な推進に関する法律」(平成 24 年法律第 82 号)では、カネミ油症に関する
専門的、学際的又は総合的な研究の推進が基本理念として掲げられている。また国は、診断
基準の科学的知見に基づく見直し、並びに診断、治療等に関する調査及び研究の促進と成果
の活用を講ずることとされている。
本研究事業は、この法律の基本理念に基づき、①カネミ油症の診断、治療等に係る技術の
向上を図ること、②得られた成果を普及・開発・発展させることを目的とする。ダイオキシ
ン類の慢性影響の大規模疫学研究は世界的にも希少であり、本事業で対象とする血中ダイ
オキシン類の高精度な分析法や AHR を介した毒性メカニズム研究等の成果は、カネミ油症
に限らず、幅広い公衆衛生上の有益な知見となる。
(参考)
本研究事業は注目される研究業績を持続的に発表している。最近では、2024 年(令和6年)以降に英文雑誌に報告した
油症・芳香族炭化水素受容体(Aryl hydrocarbon Receptor:AHR)の関連論文が6編あるなど、国際的にも貴重な知見
を蓄積している。
【研究のスコープ】
〇カネミ油症患者の健康実態に関する疫学研究
・カネミ油症患者の健康実態調査や検診結果を集積した患者データベースを構築する。
・長期的な健康影響を評価するための疫学研究を実施する。
〇AHR を介した健康影響メカニズムの解明結果を活用した臨床研究
・ダイオキシン類曝露による健康影響について、AHR を介したメカニズム解明成果を活用
し、漢方薬等を用いた臨床研究を実施する。
・カネミ油症患者の臨床症状の緩和につながる治療法の検討を進める。
【期待される研究成果】
〇油症患者の長期健康影響の定量化と診断基準の精緻化に資する科学的基盤の確立
・カネミ油症患者における長期的健康影響を定量化し、診断基準の精緻化や行政的健康管
理体制の高度化に資する科学的基盤を確立する。
〇ダイオキシン類による健康影響メカニズムに基づく治療薬候補の同定と基盤整備
・ダイオキシン類による炎症、酸化ストレスを軽減する薬剤(メトホルミン、黄連解毒湯
等)について研究を行い、3年以内に3件以上の候補化合物を同定する。
・将来的にカネミ油症患者の治療薬として活用するための基盤整備を行う。
〇ダイオキシン類の慢性影響・継世代影響の実証による公衆衛生施策への科学的根拠の提示
・世界的にもまれな PCB・PCDF 暴露の慢性影響及び継世代影響を実証し、毒性評価及び将
来の公衆衛生施策への科学的根拠を提示する。
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カネミ油症に関する研究事業
主管部局・課室名
健康・生活衛生局食品監視安全課
省内関係部局・課室名 なし
当初予算額(千円)
Ⅰ
令和6年度
219,713
令和7年度
206,462
令和8年度
230,713
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
【背景と目的】
昭和 43 年に、カネミ倉庫社製のライスオイル中に混入したポリ塩化ビフェニル(PCB)
や、ダイオキシン類の一種であるポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)等を原因として、健康被
害(食中毒)であるカネミ油症が発生した。平成 24 年に成立した「カネミ油症患者に関す
る施策の総合的な推進に関する法律」(平成 24 年法律第 82 号)では、カネミ油症に関する
専門的、学際的又は総合的な研究の推進が基本理念として掲げられている。また国は、診断
基準の科学的知見に基づく見直し、並びに診断、治療等に関する調査及び研究の促進と成果
の活用を講ずることとされている。
本研究事業は、この法律の基本理念に基づき、①カネミ油症の診断、治療等に係る技術の
向上を図ること、②得られた成果を普及・開発・発展させることを目的とする。ダイオキシ
ン類の慢性影響の大規模疫学研究は世界的にも希少であり、本事業で対象とする血中ダイ
オキシン類の高精度な分析法や AHR を介した毒性メカニズム研究等の成果は、カネミ油症
に限らず、幅広い公衆衛生上の有益な知見となる。
(参考)
本研究事業は注目される研究業績を持続的に発表している。最近では、2024 年(令和6年)以降に英文雑誌に報告した
油症・芳香族炭化水素受容体(Aryl hydrocarbon Receptor:AHR)の関連論文が6編あるなど、国際的にも貴重な知見
を蓄積している。
【研究のスコープ】
〇カネミ油症患者の健康実態に関する疫学研究
・カネミ油症患者の健康実態調査や検診結果を集積した患者データベースを構築する。
・長期的な健康影響を評価するための疫学研究を実施する。
〇AHR を介した健康影響メカニズムの解明結果を活用した臨床研究
・ダイオキシン類曝露による健康影響について、AHR を介したメカニズム解明成果を活用
し、漢方薬等を用いた臨床研究を実施する。
・カネミ油症患者の臨床症状の緩和につながる治療法の検討を進める。
【期待される研究成果】
〇油症患者の長期健康影響の定量化と診断基準の精緻化に資する科学的基盤の確立
・カネミ油症患者における長期的健康影響を定量化し、診断基準の精緻化や行政的健康管
理体制の高度化に資する科学的基盤を確立する。
〇ダイオキシン類による健康影響メカニズムに基づく治療薬候補の同定と基盤整備
・ダイオキシン類による炎症、酸化ストレスを軽減する薬剤(メトホルミン、黄連解毒湯
等)について研究を行い、3年以内に3件以上の候補化合物を同定する。
・将来的にカネミ油症患者の治療薬として活用するための基盤整備を行う。
〇ダイオキシン類の慢性影響・継世代影響の実証による公衆衛生施策への科学的根拠の提示
・世界的にもまれな PCB・PCDF 暴露の慢性影響及び継世代影響を実証し、毒性評価及び将
来の公衆衛生施策への科学的根拠を提示する。
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