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【資料1-2】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案)の概要 (70 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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移植医療技術研究開発事業
事業概要(背景・目的)
臓器・組織移植分野については、脳死下での臓器提供数は徐々に増加しているが、移植希望者数と比較
して十分ではなく、本人や家族の臓器提供の意思を確実に汲み取る体制が求められている。また、移植
実施施設の体制の構築や、限られたドナーソースを有効に活用することで、より多くの臓器提供につな
げる必要がある。さらに、術後早期から長期にわたる移植関連合併症や移植片廃絶が未だ課題としてあ
げられる。造血幹細胞移植分野については、医療技術の進歩により造血幹細胞移植の予後が改善してい
るが、感染症、移植片対宿主病(GVHD)等の移植関連合併症や移植後再発の課題は依然として残ってい
る。また、生存している患者についても、移植後合併症のためQOLが低下する等の問題がある。
令和7年度予算額
98,570千円
PJ区分
予算額(千円)
医薬品
医療機器・ヘルスケア
再生・細胞医療・遺伝子治療
感染症
データ利活用・ライフコース
シーズ開発・基礎研究
橋渡し・臨床加速化
イノベーション・エコシステム
計
0
0
0
0
98,570
0
0
0
98,570
令和8年度概算要求のポイント
提供臓器・造血幹細胞の量と質の向上に資する取組、ドナーソースを広げる取組や、限られたドナーソース(提供される臓器、組織、造血幹細胞)を有効活用し移
植治療成績を向上させるため、新規移植・臓器保存療法の開発、最適な移植療法の確立、効率的な移植医療実施体制の構築を3本柱として研究を行う。
ゲノム情報や臓器・造血幹細胞の提供・移植に係る臨床情報等に関するデータプラットフォームを構築することで、ドナー・レシピエントのあっせんの適正化、最適
な移植医療技術の確立及び新規治療法等の開発につながる新規知見の収集に資する研究を行う。新規課題としては、下記課題に取り組む。
【臓器・組織移植分野】 ○移植医療の病院間連携に資するプラットフォーム開発に向けた研究
○提供臓器の量と質の向上に資するデータプラットフォーム構築と利活用に資する研究
【造血幹細胞移植分野】○造血幹細胞移植に用いる最適な移植片の選択基準と移植法を確立する研究
これまでの成果概要等
。
(※)アウトプット、アウトカムについては、医療分野研究開発推進計画(令和2年3月27日決定、令和3年4月6日一部変更)を元に記載
〈臓器・組織移植分野〉【課題名】IL-6アンプに基づいた移植腎慢性拒絶と薬剤性腎障害の早期バイオマーカーおよび治療標的の同定のための研究(令和4年度
終了)【概要】移植腎慢性拒絶と薬剤性腎障害のIL-6アンプ(過剰NFκB活性化)誘導に関し分析、尿中エクソソームに着目し、慢性抗体関連拒絶や薬剤性腎障害の
新規バイオマーカーとしての有用性を検証した 。【成果の活用】タクロリムス毒性に関してIL-6アンプの関与が判明し、ステロイドでの抑制効果が得られた。これに
より、移植後の薬剤性腎障害発症抑制が期待できる。
〈造血幹細胞移植分野〉【課題名】マルチオミクス解析による移植後免疫再構築の解明とGVHDを予測する分子遺伝学的バイオマーカーの開発研究(令和4年度終
了)【概要】移植患者の臨床検体スクリーニングから、移植後急性期におけるナイーブB細胞の回復遅延が後の慢性GVHDの発症と関連すること、移植後シクロホス
ファミドはこのB細胞新生を促進することを示した。
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事業概要(背景・目的)
臓器・組織移植分野については、脳死下での臓器提供数は徐々に増加しているが、移植希望者数と比較
して十分ではなく、本人や家族の臓器提供の意思を確実に汲み取る体制が求められている。また、移植
実施施設の体制の構築や、限られたドナーソースを有効に活用することで、より多くの臓器提供につな
げる必要がある。さらに、術後早期から長期にわたる移植関連合併症や移植片廃絶が未だ課題としてあ
げられる。造血幹細胞移植分野については、医療技術の進歩により造血幹細胞移植の予後が改善してい
るが、感染症、移植片対宿主病(GVHD)等の移植関連合併症や移植後再発の課題は依然として残ってい
る。また、生存している患者についても、移植後合併症のためQOLが低下する等の問題がある。
令和7年度予算額
98,570千円
PJ区分
予算額(千円)
医薬品
医療機器・ヘルスケア
再生・細胞医療・遺伝子治療
感染症
データ利活用・ライフコース
シーズ開発・基礎研究
橋渡し・臨床加速化
イノベーション・エコシステム
計
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98,570
0
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98,570
令和8年度概算要求のポイント
提供臓器・造血幹細胞の量と質の向上に資する取組、ドナーソースを広げる取組や、限られたドナーソース(提供される臓器、組織、造血幹細胞)を有効活用し移
植治療成績を向上させるため、新規移植・臓器保存療法の開発、最適な移植療法の確立、効率的な移植医療実施体制の構築を3本柱として研究を行う。
ゲノム情報や臓器・造血幹細胞の提供・移植に係る臨床情報等に関するデータプラットフォームを構築することで、ドナー・レシピエントのあっせんの適正化、最適
な移植医療技術の確立及び新規治療法等の開発につながる新規知見の収集に資する研究を行う。新規課題としては、下記課題に取り組む。
【臓器・組織移植分野】 ○移植医療の病院間連携に資するプラットフォーム開発に向けた研究
○提供臓器の量と質の向上に資するデータプラットフォーム構築と利活用に資する研究
【造血幹細胞移植分野】○造血幹細胞移植に用いる最適な移植片の選択基準と移植法を確立する研究
これまでの成果概要等
。
(※)アウトプット、アウトカムについては、医療分野研究開発推進計画(令和2年3月27日決定、令和3年4月6日一部変更)を元に記載
〈臓器・組織移植分野〉【課題名】IL-6アンプに基づいた移植腎慢性拒絶と薬剤性腎障害の早期バイオマーカーおよび治療標的の同定のための研究(令和4年度
終了)【概要】移植腎慢性拒絶と薬剤性腎障害のIL-6アンプ(過剰NFκB活性化)誘導に関し分析、尿中エクソソームに着目し、慢性抗体関連拒絶や薬剤性腎障害の
新規バイオマーカーとしての有用性を検証した 。【成果の活用】タクロリムス毒性に関してIL-6アンプの関与が判明し、ステロイドでの抑制効果が得られた。これに
より、移植後の薬剤性腎障害発症抑制が期待できる。
〈造血幹細胞移植分野〉【課題名】マルチオミクス解析による移植後免疫再構築の解明とGVHDを予測する分子遺伝学的バイオマーカーの開発研究(令和4年度終
了)【概要】移植患者の臨床検体スクリーニングから、移植後急性期におけるナイーブB細胞の回復遅延が後の慢性GVHDの発症と関連すること、移植後シクロホス
ファミドはこのB細胞新生を促進することを示した。
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