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【資料1-2】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案)の概要 (54 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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地球規模保健課題解決推進のための研究事業
事業概要(背景・目的)
グローバルヘルス(国際保健)は、人々の健康に直接関わるだけでなく、国家の平和と繁栄に影響を及ぼし、さらには、
人類社会と地球との共存という観点からも、国際社会の最重要課題の一つである。我が国は、国際保健関連の政府
方針・戦略を近年相次いで策定するともに、令和5年のG7、令和元年のG20では議長国を務め、また、厚生労働行政
の更なる推進のために国内戦略と国際戦略を連動させるべく、厚生労働省国際保健ビジョンを取りまとめた。同ビジョ
ンでは、医薬品、医療機器及び医療技術等の開発を実現し、国内のみならず諸外国の医療の向上への貢献を推進す
ることも表明しており、開発途上国・新興国等におけるニーズを踏まえた医療技術等の実用化のための研究事業の実
施することも組み込まれている。我が国の保健・医療・福祉の豊富な知見・経験を海外にも共有、活用することで、世
界の人々の生活や安全に貢献し、世界の安全、健康を日本の安全、健康に繋げ、海外への貢献、協働、交流により生
まれる、知見、洞察を日本国民の生活、健康確保に活かす好循環を確立する。

令和7年度予算額

86,491千円

PJ区分

予算額(千円)
0
0
0
0
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86,491
0
0
86,491

医薬品
医療機器・ヘルスケア
再生・細胞医療・遺伝子治療
感染症
データ利活用・ライフコース
シーズ開発・基礎研究
橋渡し・臨床加速化
イノベーション・エコシステム


令和8年度概算要求のポイント
1.低・中所得国の健康・医療問題改善に資する、医薬品・医療機器・医療技術・医療システム等の海外での活用に向けた実装・臨床研究
国際的に公衆衛生上大きな課題となっている疾病の改善に向けて、既に先進国等で有効性が実証されているものの、対象国の臨床現場で導入・普及されてい
ない医薬品・医療機器・医療技術等の実装・臨床研究を行い、その有効性、安全性、リスク・ベネフィット等について測定する。また、現地適応性、医療コスト、持続
発展可能性等についても調査し、将来的な普及・実装化に向けた道筋を明らかにする。若手研究者への支援となる取組みを続け、我が国の研究機関等に所属
する若手研究者が海外で活躍できる人材に育成されることが期待できる。
2.Global Alliance for Chronic Diseases (GACD)と連携した低・中所得国における慢性疾患対策に資する実装研究
研究開発資金配分機関の国際アライアンスである、Global Alliance for Chronic Diseases(GACD)と連携し、国際共同研究を実施し、研究開発成果の価値向上
を図る。令和5年度から開始している、「慢性疾患に及ぼす都市環境と行動変容に関する国際臨床共同研究」を継続し、政策や実践への研究成果の反映や国際
機関のガイドライン策定を目指す。



(※)アウトプット、アウトカムについては、医療分野研究開発推進計画(令和2年3月27日決定、令和3年4月6日一部変更)を元に記載

これまでの成果概要等
当事業における研究開発成果はこれまでに、WHO等の国際機関のガイドラインや対象国における保健政策に反映されている。
令和2年度より、低・中所得国における医療機器・医療技術等の国際共同臨床研究を実施、対象国での薬事承認申請や実用化に
つながる成果の導出を目指しているところ。令和3年度の採択課題では、本事業の対象地域のような医療資源の限られた地域で
有用な簡易保育器(簡易保温器)が開発され、メーカーより販売開始となっている。

その他: 国際保健政策の策定・実用に貢献した研究開発 5件
研究成果が、2つのWHOの母子保健ガイドラインへ反映された。
WHOの保健医療人材(HRH) Profileに基づく日本版HRHプロファイルを作成し、WPRO公式出版物として公開された。
WHO「心理的応急処置(PFA)フィールド・ガイド」を応用した教育ツールを開発し、国連の成果物として公開された。
研究成果が、Ghana National Action Plan for Health Security 2019-2023に反映された。

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