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【参考資料2-3】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編 (86 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

1

(9) C. difficile

2

(i) 表 11.

第四版

薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編

CDI の治療例(留意点を含む)

3

付録表 5.

4
薬剤

CDI の治療例(留意点を含む)175-177

投与量

留意点

非重症・非劇症例(初回)
フィダキソマイシン

経口投与 1 回 200 mg、
12 時間毎、10 日間

欧米のガイドラインでは第 1 選択
治癒率では、バンコマイシンと差がないが、バンコマイ
シンよりも再発率が低いため、日本のガイドラインでは
再発リスクが高い症例で推奨されている。
バンコマイシン(約 800~900 円/500 mg)に比較して薬
価は高い(4012.8 円/日:2025 年 4 月現在)

バンコマイシン

経口投与 1 回 125 mg、
6 時間毎、10 日間

再発リスクが少ない症例では、治癒率はフィダキソマイ
シンと差がないためコストを考慮すると選択肢となる

メトロニダゾール

経口投与 1 回 500 mg、
8 時間毎、10 日間

再発リスクがない軽症例には考慮されるが、欧米ガイド
ラインでは、上記 2 剤が手に入らない時のレジメンとさ
れている

非重症・非劇症例(初回再発)
フィダキソマイシン

経口投与 1 回 200 mg、
12 時間毎、10 日間

バンコマイシン

経口投与 1 回 125 mg、
6 時間毎、10 日間

バンコマイシン

パルス・漸減療法

欧米ガイドラインでは記載されている
治療を完遂する困難さがある
治療レジメンの 1 つを下記に示す(経口投与)
1 回 125 mg、1 日 4 回、10~14 日間→
1 回 125 mg、1 日 2 回、1 週間→
1 回 125 mg、1 日 1 回、1 週間→
1 回 125 mg、2~3 日に 1 回、2~8 週間

非重症・非劇症例(再々発、難治例)
フィダキソマイシン

経口投与 1 回 200 mg、
12 時間毎、10 日間

バンコマイシン

パルス・漸減療法

重症例
バンコマイシン

経口投与 1 回 125 mg、
6 時間毎、10 日間

フィダキソマイシン

経口投与 1 回 200 mg、
12 時間毎、10 日間

劇症例
バンコマイシン +
メトロニダゾール

バンコマイシン経口投与 1 回
500 mg、
6 時間毎
+メトロニダゾール点滴静注
1 回 500 mg、
8 時間毎(20 分以上かけて点
滴静注)
、10-14 日間

米国のガイドラインでは、併用を推奨。イレウス時の経
直腸的なバンコマイシンの投与も記載している。一方、
ESCMID によるガイドラインではルーチンにメトロニダ
ゾール点滴静注を追加することを推奨していない。ただ
し、内服ができない状況では、バンコマイシン又はフィ
ダキソマイシンの腸管内投与にメトロニダゾール点滴静
注の併用を考慮することを推奨している。

フィダキソマイシン

経口投与 1 回 200 mg、
12 時間毎、10 日間

ESCMID によるガイドラインに記載

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