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【参考資料2-3】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編 (77 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

抗菌薬分類

第四版

抗菌薬名

フルオロキノロン レボフロ

キサシン
シプロフロ
キサシン

新規 β-ラクタム


薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編

推奨投与量

留意点

AmpC 産生腸内細菌目細菌の項を
参照

シプロフロキサシンがレボフロキサ
シンよりも耐性化しにくいこと 87、
またグラム陽性球菌への活性を考慮
膀胱炎:点滴静注 1 回 400 mg 12
するとシプロフロキサシンの方がよ
時間毎
り狭域であることから、緑膿菌単一
1 時間かけて投与
あるいは、経口投与 1 回 500 mg 12 による感染症において、レボフロキ
サシンをシプロフロキサシンに優先
時間毎 ¶22
して選択すべきではない。
その他の感染症:点滴静注 1 回
400 mg 8 時間毎 1 時間かけて投与 シプロフロキサシンの添付文書上の
最大投与量は経口の場合 600 mg/日
あるいは、経口投与 1 回 500~
であるが、緑膿菌感染症の治療に関
22
750 mg 12 時間毎 ¶
する臨床研究において、この投与量
国内添付文書上の用法用量
での検討は極めて限られている。
シプロフロキサシン注
1 回 400 mg 12 時間毎 点滴静注
1 時間かけて投与
患者の状態に応じて 8 時間毎に増量

シプロフロキサシン錠
1 回 100~200 mg 8~12 時間毎
経口投与(適宜増減)
成人の場合、シプロフロキサシン注
射薬の添付文書上の適応症は敗血
症、外傷・熱傷及び手術創等の二次
感染、肺炎、腹膜炎、胆嚢炎、胆管
炎、炭疽に限られているが、社会保
険診療報酬支払基金の診療情報提供
事例において、
『シプロフロキサシ
ン【注射薬】
』を「膿胸・肺膿瘍・
肺化膿症・慢性呼吸器疾患の二次感
染」

「好中球減少時の不明熱」、
「子
宮内感染症」に対して処方した場
合、当該使用事例を審査上認め
る。
』としている。

タゾバクタム/
セフトロザン

膀胱炎:
点滴静注 1 回 1.5 g 8 時間毎(1 回
あたり 1 時間かけて投与)
その他の感染症:
点滴静注 1 回 1.5~3 g 8 時間毎(1
回あたり 1 時間かけて投与)
重症例では 1 回あたり 3 時間かけて
投与する長時間投与法を検討

PK/PD 理論上、特に気道感染症で
は高用量投与が推奨される 88。

レレバクタム/
イミペネム/
シラスタチン

点滴静注 1 回 1.25 g 6 時間毎
(1 回あたり 30 分かけて投与)

室温での安定性に限界があることか
ら、長時間投与法は確立していな
い。

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