よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【参考資料2-3】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

抗微生物薬適正使用の手引き

1
2
3
4
5

※5

第四版

薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編

メロペネム非感性であってもメロペネムの MIC が≤8 μg/mL の場合には、高用量、長時間投与法でのメロペネ
ムを併用療法の 1 剤として検討可能。

以下 3 つのすべてに合致する場合、「非重症例」の判断の目安とする。いずれか 1
つ以上に合致しない場合、「重症例」の判断の目安とする。

6
7

表 6.

非尿路感染症の重症例と非重症例の判断の目安 99-103

血行動態が安定化している
<例>
• 初期輸液蘇生で血圧維持が可能で昇圧剤の使用を要さない
• 頻脈(130 回/分以上)や頻呼吸(25 回/分以上)がない
• SpO2 93%以上(既知の慢性閉塞性肺疾患[chronic obstructive pulmonary disease:
COPD]がある場合、89%以上)を維持するために FiO2 40%相当以上の酸素投与が必要で
はない
• 収縮期血圧が 90 mmHg 以上(又は普段の収縮期血圧が 40 mmHg 以上)
• 18 時間以上の無尿状態ではない、又は 0.5 mL/kg/時以上の尿量がある
• 皮膚・口唇・舌のチアノーゼ皮膚の蒼白、斑状皮疹がない
• 「圧迫にて退色しない皮疹」がない
免疫不全がない(又は免疫不全があるが患者の状態は安定している)
<例>
• 好中球減少症(<500 /μL)
• AIDS 確定例(CD4<200 mm3 又は AIDS 指標疾患あり)
• ステロイド使用(プレドニゾロン 20 mg と同等量/日以上を 2 週間以上)
• 6 か月以内の抗がん剤治療
• 1 か月以内の免疫抑制剤・生物学的製剤(TNF 阻害薬、抗 IL-6 受容体抗体、T 細胞選択的
共刺激調節剤、抗 CD20 抗体、メトトレキサート等)
• 1 年以内の造血幹細胞移植
• 固形臓器移植
• 先天性免疫不全
ソースコントロールができている
<例>
• 感染した人工物やカテーテル・デバイスの除去、感染性液体貯留のドレナージ、感染した
尿路・胆道の閉塞の解除等
8

22