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【参考資料2-3】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第四版

薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編

1

るという考え方もある 7,9。どちらのアプローチが良いかという点に関しては現時点

2

では結論は出ていない。

3

表 1.

4

薬剤名

対象

セファゾリン 7,10

MSSA

点滴静注 1 回 2 g 8 時間毎¶



バンコマイシン 11

MRSA

点滴静注
初回投与量 1 回 25~30 mg/kg
維持量 1 回 20 mg/kg 12 時間毎
TDM により投与量調整
目標 AUC 400~600 μg∙h/mL
1 g では 1 時間以上かけて点滴時間※
1 g 以上では 500 mg あたり 30 分以上
を目安に投与時間を延長※1

腎機能障害
バンコマイシン過敏症
DRESS
バンコマイシン注入反応

点滴静注 1 回 6~10 mg/kg を 24 時間
毎¶30 分かけて※2

横紋筋融解症(定期的に
CK 値をモニターする)
好酸球性肺炎

ダプトマイシン 12,13

5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16

黄色ブドウ球菌菌血症の治療に用いられる抗菌薬

MRSA

通常腎機能での投与量

特徴的な副作用

※1

TDM:Therapeutic Drug Monitoring(治療薬物モニタリング)
DRESS:Drug Reaction with Eosinophilia and Systemic Symptoms
本表は原則的に薬剤感受性が判明し、表中に記載されている薬剤への感性が確認されていることを前提としてい
る。
MSSA に関しては中枢神経移行性等の観点からセフトリアキソンが用いられる場合もある。また、MRSA に関し
てはテイコプラニン・リネゾリドが使用される場合もある。いずれも詳細については成書参照。
※1

バンコマイシンの急速な静注ではヒスタミン遊離作用により本反応(紅斑の出現、稀に低血圧や血管浮腫も
生じうる)が起こるため投与時間に注意する。

※2

肺サーファクタントに結合し、不活性化されるため、肺炎に対して投与しないこと。

¶ 表内は海外用量を含むため、国内添付文書用量と診療報酬支払基金の診療情報提供事例については付録 p.x 参照

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