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【参考資料2-3】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編 (30 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》 |
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抗微生物薬適正使用の手引き
第四版
薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編
1
サイクリン・セフィデロコル・ポリミキシン B いずれか一剤との併用療法が CRAB
2
の代替抗菌薬として挙げられている 37。ただし、日本ではポリミキシン B が局所投
3
与又 は経 口投与のみの適応となっており 155、静注製剤と して使用できない。
4
ESCMID ガイドラインでも重症例ではスルバクタムを含む抗菌薬とアミノグリコシ
5
ド・ポリミキシン(コリスチン)・チゲサイクリンの併用が推奨されている 82。ただ
6
し、IDSA の推奨ではスルバクタム/アンピシリンの 1 日量で 27 g(スルバクタムと
7
して 9 g)と、国内添付文書の記載(最大 1 日量 12 g)を大幅に上回る投与量(高用
8
量)が推奨されている 37。一方、スルバクタム感性株(MIC ≤ 4 μg/mL)であれば、
9
スルバクタム/アンピシリンの標準的な用法用量である 3 g 6 時間毎で十分な血中濃度
10
が維持できると示唆され エラー! 参照元が見つかりません。、非重症の尿路感染症等では通常量で
11
の使用を提案する総説もある エラー! 参照元が見つかりません。。ただ、薬剤感受性検査の不確実
12
性が指摘されており(詳細は付録を参照)エラー! 参照元が見つかりません。、IDSA ガイダンスで
13
はスルバクタム/アンピシリンを高用量で使用することを推奨している 37。
14
CRAB に感性を示しうる抗菌薬として、先述のスルバクタム以外に、テトラサイ
15
クリン(グリシルサイクリン)系抗菌薬であるミノサイクリン・チゲサイクリンや
16
コリスチン、セフィデロコルが挙げられるがエラー! 参照元が見つかりません。,159,160、臨床効果に
17
懸念があり、単剤での治療は最新の IDSA ガイダンスでは推奨されておらず、前述の
18
スルバクタムを含むレジメンの併用薬として位置付けられている 37。また、ESCMID
19
ガイドラインにおいてセフィデロコルは、その臨床データの乏しさから条件付きで
20
使用を推奨しないとされている 82。こうした状況から、CRAB の治療に関しては院内
21
外の感染症専門医に相談することも考慮する。治療薬に関する既存のエビデンスの
22
詳細は付録 p.26 参照。
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薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編
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サイクリン・セフィデロコル・ポリミキシン B いずれか一剤との併用療法が CRAB
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の代替抗菌薬として挙げられている 37。ただし、日本ではポリミキシン B が局所投
3
与又 は経 口投与のみの適応となっており 155、静注製剤と して使用できない。
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ESCMID ガイドラインでも重症例ではスルバクタムを含む抗菌薬とアミノグリコシ
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ド・ポリミキシン(コリスチン)・チゲサイクリンの併用が推奨されている 82。ただ
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し、IDSA の推奨ではスルバクタム/アンピシリンの 1 日量で 27 g(スルバクタムと
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して 9 g)と、国内添付文書の記載(最大 1 日量 12 g)を大幅に上回る投与量(高用
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量)が推奨されている 37。一方、スルバクタム感性株(MIC ≤ 4 μg/mL)であれば、
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スルバクタム/アンピシリンの標準的な用法用量である 3 g 6 時間毎で十分な血中濃度
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が維持できると示唆され エラー! 参照元が見つかりません。、非重症の尿路感染症等では通常量で
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の使用を提案する総説もある エラー! 参照元が見つかりません。。ただ、薬剤感受性検査の不確実
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性が指摘されており(詳細は付録を参照)エラー! 参照元が見つかりません。、IDSA ガイダンスで
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はスルバクタム/アンピシリンを高用量で使用することを推奨している 37。
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CRAB に感性を示しうる抗菌薬として、先述のスルバクタム以外に、テトラサイ
15
クリン(グリシルサイクリン)系抗菌薬であるミノサイクリン・チゲサイクリンや
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コリスチン、セフィデロコルが挙げられるがエラー! 参照元が見つかりません。,159,160、臨床効果に
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懸念があり、単剤での治療は最新の IDSA ガイダンスでは推奨されておらず、前述の
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スルバクタムを含むレジメンの併用薬として位置付けられている 37。また、ESCMID
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ガイドラインにおいてセフィデロコルは、その臨床データの乏しさから条件付きで
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使用を推奨しないとされている 82。こうした状況から、CRAB の治療に関しては院内
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外の感染症専門医に相談することも考慮する。治療薬に関する既存のエビデンスの
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詳細は付録 p.26 参照。
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