よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【参考資料2-3】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編 (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

抗微生物薬適正使用の手引き

第四版

表 11.

1
薬剤

薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編

CDI の治療例 202,205,206

1 回投与量(記載ないもの
は経口投与)

投与間隔

投与期間

非重症・非劇症例(初回)
メトロニダゾール

500 mg

8 時間毎

10 日間

バンコマイシン

125 mg

6 時間毎

10 日間

フィダキソマイシン

200 mg

12 時間毎

10 日間

非重症・非劇症例(初回再発)
フィダキソマイシン

初回と同じ

バンコマイシン

初回と同じ

バンコマイシン

パルス・漸減療法(付録 p.29-30 参照)

非重症・非劇症例(再々発、難治例)
フィダキソマイシン

初回と同じ

バンコマイシン

パルス・漸減療法(付録 p.29-30 参照)

重症例
バンコマイシン

初回と同じ

フィダキソマイシン

初回と同じ

劇症例

2
3
4

バンコマイシン+
メトロニダゾール

バンコマイシン経口投与 1 回 500 mg 6 時間毎+メトロニダゾール点滴静注 1 回
500 mg 8 時間毎(20 分以上かけて点滴静注)
10~14 日間

フィダキソマイシン

初回と同じ

※ 留意点を含む詳細は付録 p.29-30 参照

外科的治療としての大腸全摘や Diverting loop ileostomy(迂回ループ回腸瘻造設術)

5

の適応については、経験のある外科医や感染症専門医に相談が望ましい。再発例に

6

関する糞便移植については、高い再発予防効果を有することが知られているが、日

7

本では保険診療は適応されていない。また、重篤な有害事象の報告もあるため、考

8

慮する場合には、感染症専門医へ相談することが望ましい。プロバイオティクスに

9

ついては CDI の発症・再発予防としての使用や CDI の治療時の併用薬としての十分

10

なエビデンスはなく、積極的な使用は推奨されない。患者背景によってはプロバイ

11

オティクスによる菌血症を起こすことがあり、使用する際も適応を吟味する必要が

12

ある 216。抗菌薬の終了が困難な時の CDI の治療については付録 p.29-30 参照に記し

13

た。

14

39