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【参考資料2-3】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編 (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

1

表 8.

薬剤耐性菌感染症の抗菌薬適正使用編

アシネトバクター属菌に対する抗菌薬の主な選択肢と注意点 37
1 回投与量

薬剤名

2
3
4
5
6

第四版

投与間隔

注意点

メロペネム

1-2 g¶

点滴静注
8 時間毎

• 1 回 2 g を 1 日 3 回/日での投与は添付文書では化膿
性髄膜炎の場合にのみ適応
• バルプロ酸との併用は禁忌

セフェピム

2 g¶60

点滴静注
8~12 時
間毎

• 添付文書上最大 4 g/日
• 特に腎機能障害患者で、過量投与による意識障害・
痙攣等の精神神経症状を起こすことがある

スルバクタム/
アンピシリン

3~9 g
(スルバクタム:
1~3 g)¶161-164

点滴静注
6 時間毎

• IDSA ガイダンスでは 1 日投与量 27 g(9 g 8 時間毎
1 回 4 時間かけて、又は 24 時間持続投与)と記載さ
れている一方、1 日投与量 12 g でもスルバクタム感
性株であれば十分な血中濃度を維持できるとする報
告もある(詳細は本文を参照)
• 添付文書上、最大 12 g/日

ミノサイクリン

200 mg¶

点滴静注
12 時間毎

• 特に中等症・重症・治療反応性の悪い例等では併用
療法としての使用が推奨を考慮する
• 日本では初回のみ 200 mg に増量して投与可能
• 歯の色素沈着が起こりうるため、8 歳以下の小児への
投与は避ける
• 血管痛が起こりやすいが、点滴時間を延ばすことで
対応可能な場合が多い。
• IDSA ガイダンスでは 200 mg 12 時間毎を推奨してい
るが、添付文書上の最大投与量を超える。

チゲサイクリン

CRE の項参照

コリスチン

CRE の項参照



• 併用療法としての使用が推奨
• IDSA はミノサイクリンを優先することを推奨



• 併用療法としての使用が推奨

¶表内は海外用量を含むため、国内添付文書での適応症や用量に関しては付録 p.26-27 参照
※添付文書の適応菌種にアシネトバクター属菌が含まれているのは、セフェピム、ミノサイクリン注、チゲサイ
クリン、コリスチンである。

7
8
9

図 7.

Acinetobacter baumannii complex 検出時の評価

31