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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00281.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第11回 9/11)《厚生労働省》 |
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(リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算等)
• リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算(以下、体制加算)の算定に関わらず、退院時にADLが低下する
患者の割合は5%程度であった。一方、体制加算算定ありの患者においては、退院時にADL(Barthel index)
が2以上改善した割合が算定なしの患者に比べて多かった。
• 体制加算を算定された群は、算定されていない群より要介護度の高い患者や高齢の患者が多かった。こうした特
徴は、入院中にADLが低下する患者の特徴と一致していた。
• 体制加算算定ありの患者は、3日目までにリハビリを開始した患者が約9割であり、体制加算算定なしの患者と
比較してリハビリの実施割合・早期の介入の割合がともに高かった。
• 体制加算算定ありの患者は、算定なしの患者と比較し1日当たりのリハビリ実施量が多く、休日も実施単位数は
変わらなかった。さらに、施設全体の休日のリハビリテーション提供量は、体制加算算定なしの場合と比べて、
算定ありの施設で高く、休日全体では86%程度であった。
• 地域包括医療病棟における、リハビリテーション・栄養・口腔連携加算についても、概ね急性期一般入院料にお
ける体制加算と同様の傾向であったが、加算を算定している施設におけるADLが低下する患者の割合は比較的高
い施設があった。また、リハビリテーションの実施割合や休日のリハビリテーション提供量は急性期一般入院料
よりも多かった。
• 体制加算算定ありの病棟では、療法士が生活機能の回復や栄養・口腔状態に係る項目へ関与している割合が高
かった。
• 体制加算算定ありの患者のほうが、低栄養の入力割合と入院栄養食事指導料の算定患者割合が高かった。また、
入院時の低栄養の割合が高かった。
• 体制加算加算の算定有無による退院後の歯科受診状況に大きな差はなく、歯科受診率は低かった。
(病棟における多職種の業務)
• 地域包括医療病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟のうち、疾患別リハビリテーション等以
外のADLの維持、向上等を目的とした指導を実施している割合は地域包括医療病棟にて最も高く、実施した患者
数は同程度であった。
• 回復期リハビリテーション病棟では、「生活機能の回復に向けた支援」等、ADLに係る項目について、療法士が
関与している割合が比較的高かった。また、地域包括医療病棟では、地域包括ケア病棟と比べ、生活機能の回復
に向けた排泄や離床の促しの支援、体位交換等の業務について療法士が関与している割合が高い傾向であった。
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