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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (218 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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注)すべての観点を評価することは必須ではない。
(4)360 度評価
実習中の評価者については、指導医として、教員以外に行動をともにすることが多い同じチームの研修医、ま
た、特に態度の評価については、医療スタッフや学生の担当患者等医師以外の評価者を設定する(360 度評価)こ
とも検討されるべきである。また、これらの評価表等、学修過程で作成・入手した成果物を蓄積した「学修と評
価の記録」を指導医とともに振り返ることも、学修を促す重要な形成的評価となる。さらに、学生が臨床実習を
振り返る機会を定期的に設定し、各人の学修目標の達成度や具体的体験の機会等を相互に共有し、評価すること
により、技能領域への学修意欲及び態度領域への気づきの維持・向上を図ることも考えられる。
(5) 臨床実習におけるアンプロフェッショナルな行動について 61F62,62F63,63F64,64F65,65F66
医師として生涯にわたって研鑽していくことが求められる資質・能力としてプロフェッショナリズムが挙げら
れているが、特に臨床実習におけるアンプロフェッショナル(以下、「アンプロ」という。)な行動が問題となる
ことがある。アンプロな行動とは医師として望ましい行動に反するだけでなく、患者安全のアウトカムへの影響
しうることが示されており、またその後の研修以降のキャリアでも同じような問題を起こす可能性も指摘されて
いる。
プロフェッショナリズムについて低学年から学び身につけていく必要があるが、特に臨床実習では対患者、対
多職種スタッフのみならず、教員や学生間も含めた観察可能な発言や行動について評価すべきである。以下に、
一例を示す。
第 1 段階
教員、学生間でのアンプロな行動について具体的な発言、行動を定義・共有する。大学によってはホームペー
ジで公表している。これらは、観察、評価可能な発言や行動であり、価値観や性格等ではないことに注意する。
(例:京都大学 http://cme.med.kyoto-u.ac.jp/sd/unprofessional.pdf)
軽微か重大かという線引きは各大学で行うべきだが、患者安全や医療現場のスタッフ等に直接与える影響等を
考慮する必要があると考える。
第 2 段階
臨床実習を担当する教員、職員は第 1 段階で共有された定義に基づき、観察・評価をおこなう。アンプロと思
われる行動については、その都度適切にフィードバックを行う。その際に一方的なフィードバックにせず、状況
などを確認する必要がある。また精神疾患や発達障害、メンタルの不調、またその背景としての人間関係や家族
の問題等がないか面談等で評価を行う。特に繰り返し報告された場合や重大な案件では保護者との情報共有も必
要である。
第 3 段階
①フィードバックを行った当該学生について、アンプロな言動が改善するか引き続き観察・評価を行う。すぐ
に次の診療科へ移るようであれば情報共有・引継ぎを行う。

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