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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (142 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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事例 6.研究室配属
(1)関連する主な資質・能力/学修目標
科学的探究/ RE-01: リサーチマインド、RE-02: 既知の知、RE-03: 研究の実施、RE-04: 研究の発信、RE-05:
研究倫理
(2)方略
1)概要
カリキュラムの中で一定期間、各研究室に少人数ずつ学生を配属して、研究者としての生活を体験する。
この期間は通常の講義・試験は実施しない等、学生が研究活動に専念でいるように配慮し、リサーチマイン
ドの涵養に努める。一流の研究者の謦咳に接することで、研究者の生き方を知ることができ、また、研究の
楽しさ(と苦しさ)を知る機会になる。また基本的な研究手法を修得することも目標とする。
2)どのような方法で教えるのか?
3 か月間(10〜12 月)の研究室配属のカリキュラム例を以下に記述する。
4 月初旬:各研究室に対して学生向け研究室紹介文を依頼。
5 月:締め切り。
6 月初旬:研究室紹介の冊子を配布する。配属について説明する。
7 月:学生は希望する研究室を自由に見学する。
7 月末:学生の配属希望順位提出締め切り。各研究室に対して研究室に所属している学生がいるかアンケ
ートを実施する。
8 月:配属研究室の調整。優先順位のつけ方は、研究室へのアンケートや学生の成績等を参考にする。
9 月:配属先発表。
10 月初旬:基礎講座配属開始(1 月初旬まで)。
初日:研究室教授(Principal Investigator:PI)面談。希望する研究内容等を確認して指導教員(メン
ター)を決定する。
1〜2 週目:メンターと一緒に行動し研究を手伝う。研究室のルールを理解し、スタッフや大学院生と
交流する。歓迎会も実施する。
3 週目以後:研究室教授(PI)と指導教員が定期的に面談を実施。
週間スケジュール(例)
月曜午前:抄読会(ジャーナルクラブ)。学生も 2 か月目から担当する。
水曜:ランチミーティング。その週の実験予定、進捗状況等を、学生を交えて、研究室のメンバ
ーが 5 分程度発表する。
金曜午後:リサーチセミナー。学生はその週の進捗状況をまとめて発表する。
学生は原則として実験ノートを毎日夕方指導教員に提出する。指導教員は記載内容を確認し、出席確
認を行うとともに、フィードバックする。
12 月下旬:研究室内で研究のまとめを発表する。指導教員と研究室教授(PI)が最終評価を実施する。
12 月下旬~1 月初め:研究室配属期間の活動報告のための全体発表会のための抄録を作成する(できれば
英文)。
1 月初旬:研究室配属期間の活動報告のための全体発表会を実施する。
2 月:優秀な研究発表を行った学生に対して、表彰を行う。

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