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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (174 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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5.学生の安全管理
(1)実習時間
労働基準法では、労働時間は 1 週 40 時間、1 日 8 時間、労働時間 6 時間超で少なくとも 45 分の休憩、労働時
間 8 時間超で、少なくとも1時間の休憩を与えることとされている。学生は労働者ではないため各労働法規の適
用を受けないが、学生の安全と健康、実習外の学修時間の確保のため、実習統括部門において実習時間の考え方
を示すことが望ましい。
(例)実習時間は実習病院指導医の裁量によるが、1⽇あたり計 7 時間 30 分(実習 6 時間+昼⾷と休憩 1 時間 30
分)を基本とする。ただし、各診療科の診療スケジュールやプログラムに応じて、開始や終了の時間などを変更
できる。学⽣が実習時間の延⻑を希望する場合は、指導医と相談のもと、⾝体・精神的負担に配慮しながら適宜
調整できる。
(2)健康管理
(ア)定期健診
学校保健安全法に基づき、学生には定期健康診断を行わなければならない。
(イ)抗体価検査・ワクチン接種
診療参加型臨床実習では患者との接触が増えるため、実習を運営する医学部と、院内感染対策を徹底する
大学病院との間で、以下の観点について協議の上、学生に対し、麻疹、風疹、水痘、ムンプス、B 型肝炎等
の抗体価検査やワクチン接種等を受けさせる必要がある。
・病院内に持ち込まれる病原体から患者を守る。
・学生及び教職員を院内・院外の感染源から守る。
(3)障害や実習で使用する物品・薬品等にアレルギーを有する学生への対応
障害や実習で使用する物品・薬品等にアレルギーを有する学生については、大学が学生間の公平性の確保に
留意し慎重かつ十分に検討の上、実習を計画し実施する。
(4)放射線被ばく管理
診療参加型臨床実習に参加する学生の電離放射線被ばく管理を行うことは学生の安全確保のために重要であ
る。学生の電離放射線被ばくについて、以下に指針を示す。
・電離放射線被ばくのおそれのある臨床実習は必要最小限に限定すべきである(放射線照射中は操作室等の
可能かつ合理的な範囲で被ばくのおそれの無い場所での見学にとどめる等)。
・学生を放射線診療従事者として取り扱うかどうかは、臨床実習の内容に応じて、大学(大学病院)で判断す
る。
・学生を放射線診療従事者として取り扱う場合は、放射線診療従事者として事前の放射線健康診断、放射線
教育と個人モニタリングが必要である。
・学生を放射線診療従事者として取り扱わない場合でも、適切な方法で線量管理・記録等(例えば、電子式
ポケット線量計貸与、管理区域への入退室記録等)を行うべきである。
6.医療安全管理・感染対策(医療事故の予防策・事故後の対応策)
(1)学生に障害が起こる事故(針刺し・血液体液ばく露を含む)について
実習指導医等は、規則的生活を維持し、常時、心身の調子を整えるように適宜学生へ注意を与えるととも
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