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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (135 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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ただし、例示した「セルフチェック」動画の内容は、実施する医学生・協力者によっては、パフォーマ
ンスレベルが高く実施困難な場合も予想される。実施者の状態に応じて、セルフチェックの一部のみ実施
するなどの配慮が必要である。また、セルフチェック実施のための場所や時間確保といった物理的な環境
設定が困難な場合は、②③に代えて④の実施回数を増やすなど工夫する。
・実習当日は、学生が 2 人ペアとなって、ペアとなった相手のセルフチェック 11 項目と実際に自分がペア
となる相手を評価した内容をアンケート管理システムに記載し、自己評価と他者評価が合致しているかを
確認し、筋力や関節の評価の妥当性を高める。
・2 回目の実習では、ペアとなった相手の生活や価値観を聴取したうえで、どのようにしたらペアとなる相
手の運動の動機づけが上がるかを各自が考え、それをグループで共有する。そのうえで、行動科学の知識
や動機づけ支援の方法を学び、ペアとなった相手の運動指導の計画と評価の案を LMS に提出する。
・3 回目の実習では、ペアとなった相手が LMS に提出した運動指導と評価の案のフィードバックを行い、よ
り効果的で具体的な運動指導と評価につなげる。その後、最終課題につながるような実際の運動指導の例
等を見て学ぶ。最終課題として休暇に自分自身と家族あるいは友人等周囲の協力者を対象に、身体機能や
生活活動を評価したうえで、運動指導計画、実施、一定の期間後の評価を行い、全体の振り返りを記載し
たレポートを提出する。
・臨床実習中の患者に対する運動指導
臨床実習中に担当した患者に対して以下の検索を実施したうえで、退院後に向けた患者への運動指導を実
施する。
・普段の生活習慣、退院後の環境
・BMI 測定:肥満度を知る(メタボ対策)
・関節可動域評価、バランス評価
・握力計:筋力測定(将来のサルコペニア・フレイル対策)
・(オプションとして)骨密度:骨の健康度を知る(特に女性)(骨粗鬆症・ロコモ・フレイル対策)
・(オプションとして)生体観察:四肢のアライメント(O 脚、X 脚等)(ロコモ対策)
4)誰が教えるのか?
スポーツ医学の知識をもった教員 1 名+行動科学の知識を持った教員 1 名
5)講義・実習等の時間はどのくらいか?
・事前課題
・1 回 60~90 分の実習を 3 回実施
①1 回目の実習:実習の目的や注意点(運動実施や習慣化の重要性が国の施策としても重要であること等)を
講義で説明 (15 分) し、セルフチェック 11 項目とペアの筋力や可動域を評価しアンケート管理システム
に入力(30 分)し、ペアとなる相手が自身の筋力や関節可動域を評価する (30 分)。自己評価と他者評価の
違いについて理解し、評価する上での注意点等をフィードバックする(10 分)。
②2 回目の実習:生活や価値観を聴取する方法を講義で学び(20 分)、前回ペアとなった相手の生活や価値観
を聴取したうえで(10 分×2)、どのようにしたらペアとなる相手の運動の動機づけが上がるかを各自が考
え(10 分)、グループで出てきたアイディアを共有する(15 分)。最後に、行動科学の知識や動機づけ支援
について講義(オンライン可)で学び(10 分)、次の実習までにペアとなった相手の運動指導の計画と評価
の案を LMS に提出する。
③3 回目の実習:前回学んだ行動科学の知識や動機づけ支援を確認し(5 分)、LMS に提出した運動指導と評
価案のフィードバックをペアとなった相手が行う(5 分チェック、5 分フィードバック×2=20 分)。その
後、事後課題の説明を行い(10 分)、実際の運動指導における注意点を講義で行う(10 分)。最後に、複数
の講師(スポーツ医学と行動科学の視点を交える)から現場の評価と指導例についていくつかポイントを交
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