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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (116 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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Ⅱ.学修評価
1. 学修評価の考え方
1) Miller のピラミッド
1990 年、医学教育における評価に関する概念図として、“Miller のピラミッド 25”が提唱された(下図)。
最も基盤にある「Knows」は、専門職としての能力を発揮するために必要な知識を示している。「Knows how」
は、収集した情報を分析・解釈して診療に応用する能力を示している。「Shows how」は、これらの能力を模
擬的な環境も含めた行動として示す能力であり、「Does」は診療の現場で実践する能力である。学修カリキュ
ラムにおいては、学修目標、学修方略、学修者評価を Miller のピラミッドと照らし合わせて考えると概念を
整理しやすい。学修者の能力は、Knows、Knows how、Shows how、Does の能力が複合的に組み合わさってい
る。Knows や Knows how の能力(認知能力)を有していることは、Shows how や Does の能力を有していることを
保証しない。評価法としては、Knows や Knows how の評価として筆記試験、Shows how の評価として模擬患者
やシミュレーターを用いる OSCE、Does の評価として Workplace-based Assessment(観察評価)が用いられるこ
とが多い。学修者評価においては、学修目標や学修方略と照らし合わせて認知能力に偏らない評価を実施する
こと、すなわち、診療等における実践的な能力の評価においては Shows how や Does の能力評価を意識するこ
とが必要である。Knows から Does にかけて、評価の真正性があがっていく。一般的に低学年では Knows や
Knows how の評価が主体だが、学年が上がるにつれて Shows how、そして診療現場における Does の評価が主体
となっていく。卒前の臨床実習における Does の評価は卒後臨床研修での学修や評価につながっていく。
24F



Miller のピラミッド(図は、Miller, 1990 のものを参照して作成した)
2) 資質・能力の評価
医師として求められる資質・能力は複数の多面的な能力として記載される。それら資質・能力は通常、知
識・技能・価値観・態度等の要素を包含する観察・評価可能な能力(コンピテンシー)から構成される。Miller
のピラミッドを参考にしながら、それらのコンピテンシーを評価することにより、複数のコンピテンシーで構
成される資質・能力の領域が評価される。コンピテンシーの評価は、妥当性を考慮しながら筆記試験、パフォ
ーマンス・テスト(OSCE 等)、観察評価、ポートフォリオ等により多面的に行われる必要がある。

25

Miller GE. The assessment of clinical skills/competence/performance. Academic Medicine. 1990;65(9): S63–7.
https://doi.org/10.1097/00001888-199009000-00045

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