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参考資料3_医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (138 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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事例 5.共に学ぶ姿勢
(1)関連する主な資質・能力/学修目標
生涯にわたって共に学ぶ姿勢/ LL-02-01: 医療者教育の実践
(2)方略
1)概要
同僚と協働して学びを深める Peer-assisted Learning (PAL)をカリキュラムに取り入れることを目標と
し、その達成のために教育方法について学修する機会を設ける。対象は実習中の 5~6 年次の医学生であ
り、臨床実習の内科系の 5 つの診療グループローテーション(2 週間×5 ターム、計 10 週間)のうち一人あた
り 1 ターム(2 週間)を割り当て、臨床実習前の 4 年次学生向けのオンデマンド教材を作成してもらう。教え
る方法については、内科系医師である医学教育センターの兼任教員が成人学習理論、インストラクショナ
ルデザイン等についての動画講義を各 20 分程度で行う。資料はオンラインストレージを通じて共有する。
5~6 年生の医学生(各ターム約 10 名)は上記のうちいずれか 1 つのターム中に本プログラムに参加するよ
う、臨床実習開始時にあらかじめ割り当てられている。当該ターム中に、臨床推論の講義を作成するチー
ム(各タームあたり 3 症候程度を 3〜4 名ずつで分担する)を作り、各症候の考え方を概説する事前視聴講義
ビデオ(10~15 分程度)、臨床推論を学ぶための症例検討を行うオンデマンド講義(30 分)、事後の確認テス
ト(多肢選択式で 2 問程度)を作成する。作成された教材は、臨床実習初年度である 4 年生が臨床推論の授業
期間中に自習し、レポートとして解答を提出する。
2)カリキュラム開発の背景
医学生が医学生を教える Student as Teachers の概念は広がりつつある 42。米国では、2010 年の調査で、
ピアティーチングへの関心も認められ、回答した 130 の医学部のうち 99(76%)が、医学プログラム中にピ
アティーチングに医学生を利用したことが示されている。回答した学校の 57(44%)は、彼らを正式な教育
者としてのトレーニングプログラムを提供したと報告している 43。PAL をカリキュラムに取り入れる目的
は、プロの教育者ではない学修者と同様の社会集団の人々が、互いに学び合い、教えることによって自分
自身の学びが促進されることにある 44。PAL を進める学年は臨床実習中の学生が最も効果が高く 45、臨床実
習の医学生は教育のスキルを学ぶのに有意義である 46。この点から、臨床実習中の学生に焦点を当て、PAL
が実践できるよう教育を提供する。
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3)どのような方法で教えるのか?
・オンラインでの講義:講義作成に必要とされる基礎的な知識である成人学習理論や効果的な教育を作成す
るための方法論(インストラクショナルデザイン 47の動画講義を 20 分程度で行う。
・教員とのミーティングとフィードバック:5~6 年生が作成した講義ビデオや確認テストのフィードバッ
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