福祉用具の事故防止に向けた体制強化に関する調査研究事業 報告書 (196 ページ)
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| 出典情報 | 福祉用具のサービス提供におけるPDCAの適切な実施等について(7/10付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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3.1.3
福祉協会
老健事業
報告書 【パイロット版】
利用者・家族への説明・同意時、福祉用具の納品・設置時のポイント
福祉用具を選定した後に、利用者・家族に貸与する福祉用具についての説明・同意を得
る時には、貸与品の正しい操作・使用方法を説明することに加えて、事故防止の観点から
正しくない操作・使用方法や想定されるリスクや事故等をも丁寧に説明する必要がある。
利用者に応じて、必要な注意喚起を行い、リスクを正しく認識いただくように努める。
また、アセスメント時や福祉用具の選定時に把握した情報と、現在の利用者・家族の状況
に変化がないかも改めて確認し、必要な注意喚起を行うこと。
図表 3-2 利用者・家族への説明事項(例)
利用者・家族への説明事項(例)
正しい操作方法、使用方法、使用環境
正しく操作・使用することで期待できる効果
正しくない操作・使用方法や、間違いがちな操作・使用方法の例
正しくない操作・使用をした時に発生する可能性のあるリスク、事故及びヒヤリ・ハッ
ト
利用者の動きや認知機能による事故やヒヤリ・ハットの可能性
同じ機種や同じ品目の福祉用具での事故事例やヒヤリ・ハット事例の概要
説明にあたっては、特に認知症の利用者には注意が必要である。利用者ごとに認知症の
症状や進行具合が異なるため、利用者本人への丁寧な説明に加え、安全に利用するため
の工夫(操作方法を記載したテープ等を福祉用具に貼付しておくなど)や、本人だけでなく
家族等の介護者、他職種へも操作方法や留意事項等の説明を行い、注意喚起を行っても
らうなど、ケアチームとして対応することも福祉用具の安全利用には重要である。
また、福祉用具の納品時には、商品自体の不具合や部品の脱落がないか、適切に検品
されているかを確認するとともに、納品・組み立て・設置の際も手順通り正しくできている
か、自身の目でしっかり確認すること。
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