福祉用具の事故防止に向けた体制強化に関する調査研究事業 報告書 (158 ページ)
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出典情報 | 福祉用具のサービス提供におけるPDCAの適切な実施等について(7/10付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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福祉協会
老健事業
報告書 【パイロット版】
1. サービス提供フロー別に取組のポイントを理解しましょう
ここでは、福祉用具専門相談員の福祉用具貸与におけるサービス提供フロー別
に、事故防止の視点や取組事例について記載しています。福祉用具専門相談員の
皆さん一人ひとりが本手引きを参考にしながら、ご自身の経験も踏まえて取組を
検討、実施してください。また、福祉用具専門相談員個人として取り組むだけで
なく、事業所内の会議や勉強会等の中でも、サービス提供フローの各場面で、何
が必要か、何ができるのか、意見交換してみてください。福祉用具専門相談員と
しての経験年数や、保有資格の違いによって様々な視点や工夫している取組が出
てくるのではないでしょうか。
(1) 情報収集(リスクアセスメント)のポイント
福祉用具貸与にあたって、最初は介護支援専門員から受領した「居宅サービス
計画」を基に、利用者のニーズや身体状況、住環境等の基本情報の収集(アセス
メント)を実施して福祉用具を選定しますが、あなたはこの時に、どのような認
識と観点を持ち、どのような情報を収集して、福祉用具の選定に繋げていますか。
福祉用具の利用安全において、特にポイントになるのはどのような福祉用具な
らば利用者が安全に利用でき、利用者のニーズや生活支援に繋がるのかを検討・
想像するための情報収集(リスクアセスメント)です。既に皆さんは、介護支援
専門員から共有される情報だけでなく、ご自身でも本人・家族のニーズや身体状
況、家屋の状況等、必要な情報収集を行い、福祉用具の利用目標を立て、その目
標を達成するために必要な福祉用具の機能やサイズ等を検討し提案しているもの
福祉用具を利用する上で
と思います。福祉用具選定時の情報収集にあたっては、福
のリスクを予め把握・予測するという視点を持つことが重要です。
下表「情報収集(リスクアセスメント)のポイント」を参考に、ご自身および
事業所内等で、事故防止の観点からどのような視点を持ってどのような情報収集
を行うべきか整理、検討し、実践しましょう。また、本手引きの参考資料(P.43
~46)に掲載のチェックリストも活用してみてください。
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