福祉用具の事故防止に向けた体制強化に関する調査研究事業 報告書 (173 ページ)
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| 出典情報 | 福祉用具のサービス提供におけるPDCAの適切な実施等について(7/10付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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福祉協会
老健事業
報告書 【パイロット版】
(2) 再発防止策の検討
事故やヒヤリ・ハットを完全に「0(ゼロ)
」にすることは困難とされる中で、
発生しないようにすること、発生しても被害を最小限に抑えること、今後の事故
やヒヤリ・ハットの防止に活用することはできるはずです。事故やヒヤリ・ハッ
ト発生直後の対応が落ち着いた後は、多職種で再発防止策の検討を行い、これま
で通りの生活・福祉用具の利用で問題ないのか、利用中の福祉用具の使用中止・
変更及び新たな福祉用具の必要性はないか、他の介護保険サービス利用の必要性
当該利用者への再発防止策の検討を実施してください。
はないか等、当
また、事故、ヒヤリ・ハットが発生してしまった利用者だけでなく、同一商
品・種目の福祉用具を利用している方については問題ないのか、同じような身体
状況の方については問題ないのかなど、同一の事故、ヒヤリ・ハットの発生はな
いか、再度注意喚起等の必要はないかなど、併せて検討することが、介護保険サ
ービス全体における再発防止策にも繋がります。
図表 14 多職種連携による再発防止策の検討(例)
種目
事故、ヒヤリ・ハットの概要
再発防止策
車いす 商業施設内にて電動カートを 福祉用具専門相談員、介護支援
利用中、バックで切りかえそ
専門員、福祉用具製造業者と共
うとしたが、ギアを前進にし
に、改めて運転操作確認を行
たまま発進してしまい、その
い、継続利用を行わないことに
まま歩行者と衝突。
なった。
利用者本人の操作ミスが原因
と考えられ、利用開始から2
年が経過し、慣れもあってミ
スが起きた可能性が高い。
特殊寝台 昼食後、利用者は居室ベッド ベッドの設置位置を変更し、サ
で睡眠していたが、介護職員
イドレールの取付位置も変更。
が他の居室の利用者への対応 介護職員に対し、就寝時等のベ
中に当該利用者の居室から物
ッドの高さ調節について再度説
音がし駆け付けたところ、サ
明を実施。
イドレールを外し、掛布団を
足元側に集め、足元側ボード
を跨ぐ形で足が出ていてベッ
ド上に横たわっていた。
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