福祉用具の事故防止に向けた体制強化に関する調査研究事業 報告書 (163 ページ)
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出典情報 | 福祉用具のサービス提供におけるPDCAの適切な実施等について(7/10付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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福祉協会
老健事業
報告書 【パイロット版】
(4) 福祉用具に関するモニタリング・メンテナンス時のポイント
福祉用具の貸与後のモニタリング・メンテナンスでは、利用者宅へ訪問し、福
祉用具の使用状況の確認と必要に応じて使用方法の指導や修理等を行います。モ
ニタリング実施の際には、貸与している福祉用具を確認し利用者・家族等への聞
き取りを実施することで、福祉用具の使用状況を確認でき今後の事故やヒヤリ・
ハットの再発防止だけではなく未然防止につながることが期待できます。
モニタリング時には、福祉用具自体と利用者や家族の状況、生活環境等の変化
状況に変化があった場合は、福祉用具が利用者の状態や生活
を確認しましょう。状
環境、利用目標に合っているかを確認すること、また、変化が無くても今後想定
される、起こりうる変化も予見して対応することが重要です。モニタリング実施
時の確認事項は下表「モニタリング・点検(メンテナンス)実施時の確認事項
(例)
」や、本手引き P.43~46 に掲載のチェックリストも活用してみてください。
モニタリングの頻度を事業所としておおよそ6カ月に1回としている場合でも、
独居世帯や高齢者のみ世帯などの場合は、短い期間で訪問を実施するなど利用者
の身体状況やニーズ、生活状況の変化等に早く気づくようにすることが、福祉用
具の安全利用を継続するためには重要です。
図表 10 モニタリング・点検(メンテナンス)実施時の確認事項(例)
モニタリング実施時の確認事項(例)
福祉用具の経年劣化の状況、消耗品(消耗部品)の状況
利用者の状況の変化(身体状況、疾病・疾患、認知機能、生活リズム、意欲・意
向、他介護サービスの利用状況 等)
家族等の状況の変化
生活環境や使用環境の変化(家屋の状況、設置・使用場所 等)
介護環境、家屋状況に変化あった場合、変化の理由や目標等について詳細に確認
(リスクを含む再アセスメント)
正しい操作・使用方法の継続、認識の状況
介助者の交代による新たな介助者の福祉用具に対する認識不足がないか
慣れによる注意不足や誤使用がないか
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