よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


福祉用具の事故防止に向けた体制強化に関する調査研究事業 報告書 (194 ページ)

公開元URL
出典情報 福祉用具のサービス提供におけるPDCAの適切な実施等について(7/10付 事務連絡)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2500059_ 令和 6 年度

福祉協会

老健事業

報告書 【パイロット版】

図表 3-1 情報収集(アセスメント)時のポイント
ポイント・視点

収集する情報(例)

 疾病・疾患や服薬による体調や動作の変化 

利用者および家族(介護者)の疾病・疾患、

が福祉用具の利用に影響しないか?

症状の内容と進行度合い

 疾病・疾患や服薬にはどのような留意事項

※診断名だけでなく、その疾病・疾患の利用

があるのか?

者が福祉用具を利用するにあたり、どのよ

 利用者の体調の好不調で動作に違いがある

うな留意事項が考えられるのか情報収集す

等、福祉用具の選定や説明すべき注意事項

ることが重要です。例えばパーキンソン病の

で留意しないといけない点はないか?

場合は、すり足やすくみ足といった歩行障

 家族(介護者)の疾病・疾患・行動・動作が福

害、症状の日内変動、服薬状況による症状

祉用具の利用に影響する可能性はあるか?

の変化等の可能性を踏まえて福祉用具を選

 転倒リスクによる事故、ヒヤリ・ハットの発生

定することが重要です。


可能性は考えられるか?

利  利用者・家族(介護者)の状況は他職種によ 

る評価およびリスクの認識と 合っている


か?











服薬状況、服薬による影響の有無と内容
認知症の有無、認知症高齢者の日常生活自
立度等の評価結果
※認知症の場合、物忘れや理解力の低下か
ら事故につながる可能性が高くなります。
認知症に関しては、認知症高齢者の日常生
活自立度や服薬状況等を事前情報として介
護支援専門員や退院時カンファレンス等を
通じて確認しましょう。



転倒リスク評価表 ※4.3(p.20)参照



生活リズム、行動範囲



他介護保険サービス(通所介護等)の利用状

※生活のどの場面でどのように使用するの
かも確認し、危険がないか想像しましょう。
歩行に関わる福祉用具の場合は、通所介護
や通所リハビリテーションでの使用も想定
されるため、各サービス事業所と情報共有・
連携することも重要です。






具 


用 



利用者の実際の動きや姿勢によるリスクは 


ないか?

適切な利用環境か、リスクが考えられる環 


境か?

利用者と家族(介護者)の関係性
家屋内外の環境、状況
家屋内外の利用者の動線
生活リズムと行動範囲
生活のどの場面でどのように使用するか

想定している利用環境の認識が合っている
か?

9

192

192