福祉用具の事故防止に向けた体制強化に関する調査研究事業 報告書 (194 ページ)
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出典情報 | 福祉用具のサービス提供におけるPDCAの適切な実施等について(7/10付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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福祉協会
老健事業
報告書 【パイロット版】
図表 3-1 情報収集(アセスメント)時のポイント
ポイント・視点
収集する情報(例)
疾病・疾患や服薬による体調や動作の変化
利用者および家族(介護者)の疾病・疾患、
が福祉用具の利用に影響しないか?
症状の内容と進行度合い
疾病・疾患や服薬にはどのような留意事項
※診断名だけでなく、その疾病・疾患の利用
があるのか?
者が福祉用具を利用するにあたり、どのよ
利用者の体調の好不調で動作に違いがある
うな留意事項が考えられるのか情報収集す
等、福祉用具の選定や説明すべき注意事項
ることが重要です。例えばパーキンソン病の
で留意しないといけない点はないか?
場合は、すり足やすくみ足といった歩行障
家族(介護者)の疾病・疾患・行動・動作が福
害、症状の日内変動、服薬状況による症状
祉用具の利用に影響する可能性はあるか?
の変化等の可能性を踏まえて福祉用具を選
転倒リスクによる事故、ヒヤリ・ハットの発生
定することが重要です。
可能性は考えられるか?
利 利用者・家族(介護者)の状況は他職種によ
用
る評価およびリスクの認識と 合っている
者
・
か?
家
族
(
介
護
者
)
の
情
報
服薬状況、服薬による影響の有無と内容
認知症の有無、認知症高齢者の日常生活自
立度等の評価結果
※認知症の場合、物忘れや理解力の低下か
ら事故につながる可能性が高くなります。
認知症に関しては、認知症高齢者の日常生
活自立度や服薬状況等を事前情報として介
護支援専門員や退院時カンファレンス等を
通じて確認しましょう。
転倒リスク評価表 ※4.3(p.20)参照
生活リズム、行動範囲
他介護保険サービス(通所介護等)の利用状
況
※生活のどの場面でどのように使用するの
かも確認し、危険がないか想像しましょう。
歩行に関わる福祉用具の場合は、通所介護
や通所リハビリテーションでの使用も想定
されるため、各サービス事業所と情報共有・
連携することも重要です。
福
祉
用
具
の
利
用
環
境
利用者の実際の動きや姿勢によるリスクは
ないか?
適切な利用環境か、リスクが考えられる環
境か?
利用者と家族(介護者)の関係性
家屋内外の環境、状況
家屋内外の利用者の動線
生活リズムと行動範囲
生活のどの場面でどのように使用するか
想定している利用環境の認識が合っている
か?
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