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資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (536 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
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本例は、「International Journal of Hematology,115(2):2021」に掲載された症例であ
る。

Acute immune thrombocytopenia は企業により重篤と判断された。

症例 3

高血圧及び高脂血症の経過観察中の 73 歳女性患者が、全身の点状出血を発症し当病院を受
診。当病院受診の 11 日前、1回目本剤接種を受けた。本剤接種の前後に薬は服用していな
免疫性血
22619

小板減少


高脂血

い。自己免疫疾患の既往歴なし。検診により、経口粘膜からの出血、顔面、体幹、両脚に点

症;

状出血がみられた。検査値より血小板数 2 x 10^9/L、国際標準比のプロトロンビン時間、活
性化部分トロンボプラスチン時間、フィブリノーゲン、フィブリン/フィブリノーゲン分解産

高血圧

物、D-ダイマーは正常。骨髄検査より、正常細胞骨髄は正常数の巨核球を伴っていると認め
られた。臨床所見及び検査所見は突発性血小板減少性紫斑症と一致していたと考え、静注免
疫グロブリン 20g/日の 5 日間投与と共に、経口プレドニゾロンを 55mg/日(1mg/体重 kg 当た
り)から投与開始。しかし、血小板数はさらに 1 x 10^9/L 未満に低下、4 日目に出血症状の増
悪がみられた。皮膚の紫斑及び点状出血に加え、胃粘膜からのびまん性出血に起因する下血
を発現し始めた。それにより、4 日目にエルトロンボパグ 12.5mg を投与開始。8 日目、血小
板数 96 x 10^9/L に増加、出血症状は改善し始めた。11 日目、血小板数はさらに 248 x
10^9/L に増加した。

報告者の協力が得られず、追跡調査不能。
本例は、「Journal of the

European Academy of Dermatology and Venereology:2022」に

掲載された症例である。

局面型乾癬に対し 10 年以上軟膏療法でコントロール良好な既往歴をもつ 30 歳男性患者。数
年間腰痛症があるが、薬を服用していなかった。それを除き他の自覚症状はない。重要でな
22620

乾癬性関
節症

乾癬

い家族歴があった。ワクチン接種までに、アレルギー、新しい投薬、感染症状の報告はな
し。2021 年 9 月末までに 2 回目本剤接種を受けた。2 回目接種を受けた翌日、[摂氏]37.5 度
と低いが発熱があった。また体全体に分布する乾癬病巣の悪化がみられた。これに伴い、頚
部と臀部に重篤な疼痛が、ワクチン接種 2 日後みられた。持続する発熱と共に頚部と臀部の
疼痛のため、ワクチン接種 40 日後他医を受診。血液検査より、高い C 反応性蛋白質(CRP)値
を認めたものの、全身コンピューター断層撮影では特に病巣を認めなかった。コロナウイル
ス感染症(COVID-19)抗原検査は陰性。ロキソプロフェンを投与されたが、疼痛は緩和できな
かった。それにより、当科をワクチン接種 62 日後に紹介受診した。

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