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資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (530 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
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本例は、医薬品医療機器総合機構を通じて入手した医師による副反応報告症例(厚生労働省
受付番号:v2110034273)である。

日付不明

本剤 1 回目接種。

2021/10/24 本剤 2 回目接種。

2021/10/27

06:00 心筋炎が発現。起床後に胸痛、呼吸困難を自覚し、前医の救急外来を受

診。12 誘導心電図で 2、3、aVF 誘導の ST 上昇、経胸壁心エコーでは明らかな壁運動異常な
し。血液検査所見で心筋逸脱酵素の上昇あり。緊急で冠動脈造影施行、冠動脈に有意狭窄を
認めず。経過観察のため、同院の高度治療室に入院。

2021/10/28 経過で心電図での ST 上昇が多誘導にわたり、胸部 X 線検査で心拡大を認めた。
経過から心筋炎の重症化の懸念があり、当院へ転院搬送。当院転院後、心エコー検査では、
経過中に壁運動異常や心嚢液貯留など認めず。心電図検査では ST 上昇または陰性 T 波あり。
鑑別診断では、臨床症状及び所見を説明可能なその他の疾患が否定されている。血液検査で
22594

心筋炎

は最大 CK 424 U/L、最大 CK-MB 31 U/L と心筋逸脱酵素の上昇も軽微であり、その後の循環動
態も増悪なく経過。

2021/10/29 心臓超音波検査では、左室駆出率 61%で異常所見なし。

2021/11/02 心筋シンチ MIBI(SPECT)で異常所見なし。

2021/11/04 心臓造影 MRI 検査で異常所見なし。

2021/11/09 軽快退院。

2021/11/26 症状の回復を認めた。

心筋炎の転帰は、回復。

報告者の協力が得られず、追跡調査不能。

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