【参考資料3】令和6年度事業報告書(船員保険事業) (86 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_83465.html |
出典情報 | 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第46回 9/29)《厚生労働省》 |
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ら、2024(令和 6)年度は「船員デンタルケアキット」(図表 4-66 参照)の提供を試行的に
開始しました。船員デンタルケアキットは、口腔の状態をチェックできる鏡や咀嚼力を測る
ことができるガム、普段のケアに使用できる歯間ブラシやデンタルフロスのほか、いくつか
の質問に回答すると口腔の健康状態を判定し状態に応じて歯科への受診勧奨を実施するスマ
ートフォン用アプリをセットにしたもので、「船員の健康づくり宣言」のアクティブコース
にエントリーした船舶所有者への支援メニューとして提供する形としました。
船員デンタルケアキットは 2024 年 6 月から提供を開始しましたが、これがきっかけでア
クティブコースにエントリーした船舶所有者が 10 社を超える等、船舶所有者から非常に好
評で、2025(令和 7)年 3 月末時点のアクティブコース 88 社のうち約 65%となる 57 社から
利用申込があり、2,009 名の被保険者に船員デンタルケアキットをご活用いただきました。
船員デンタルケアキットの効果検証を実施したところ、利用した被保険者の利用後 6 ヶ月
間の歯科医院受診率は 46%となり、未利用者の受診率 28%を上回る結果となりました。ま
た、利用のあった船舶所有者を対象に実施したアンケート結果(図表 4-67 参照)において
は、「船員の皆様の歯の健康に取り組む必要性を感じることができましたか」の問いに対し
て約 95%が「とても感じた」または「感じた」と回答しており、船員の意識や行動の変化に
ついての設問については、「歯科検診を受診するきっかけとなった船員がいた」が 26%、「甘
いお菓子飲み物等を控える船員がいた」との回答も 5%あり、船員の歯科受診率が低迷し、
虫歯及び歯周病が重症化している課題に対して一定の成果があったと考えられます。
2025 年度においても引き続き船員デンタルケアキットを提供することで被保険者の歯・口
腔の健康保持増進を図ってまいります。
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