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【参考資料3】令和6年度事業報告書(船員保険事業) (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_83465.html
出典情報 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第46回 9/29)《厚生労働省》
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クできていない事例を把握し重点的に点検する等、より効率的なものとなるよう検討してき
ました。
また、再審査請求における精度を高め、「原審どおり(支払基金の審査どおり)」の割合を
減少させるため、事業者の選定方法を 2025(令和 7)年 1 月以降は、再審査総件数に占める
査定件数割合等を評価項目とした総合評価落札方式に変更しました。

(5)債権管理・回収と返納金債権の発生防止の強化
ⅰ)保険証回収の強化
資格喪失後の受診を発生させないよう、無効となった保険証の早期かつ確実な回収を図
るため、被保険者や被扶養者の資格を喪失した際は保険証を返却されていない方に対して、
資格喪失日以降 2 週間以内に返納催告を行いました。また、保険証回収の重要性について、
船員保険通信や関係団体の機関誌、ホームページ等を通じて周知しました。
保険証の回収催告は新規発行が終了する 11 月末まで実施し、2024(令和 6)年度中に資
格喪失した方の資格喪失後 1 か月以内の保険証回収率は 90.4%と、KPI(同回収率
87.1%以上)を達成しました。
保険証の回収について、資格喪失届への添付を求める広報を展開し、引き続き早期回収
に努めます。
ⅱ)債権の早期回収に向けた取組
船員保険部では、資格喪失後に船員保険を利用した医療費や、交通事故による損害賠償金
の保険者負担分等の債権回収業務を実施しています。債権回収業務の推進にあたり、回収ま
での期間が長期化するほど回収率が低下する傾向にあるため、発生から 6 ヶ月以内の早期回
収を目的として、2024 年度は、投函された納付書が見過ごされないよう、債権回収用として
色・大きさの異なる 2 種類(オレンジ色・定形外又は赤色・長 3)の封筒を活用しました。
・オレンジ色の封筒:債権額が 1 万円以上又は 2024 年度に発生した債権の催告に使用
・赤色の封筒:2023(令和 5)年度以前に発生した債権の催告に使用
また、2024 年度に発生した債権のうち未納のものについて、通常の催告サイクル(調定か
ら 1 か月、3 か月後、6 か月後)とは別に、3 月に改めて催告を実施しました。
このような取組を行った結果、現年度に発生した債権の回収率は 84.2%となり、KPI
(前年度と過去 3 年度の平均値のいずれか高い値(87.6%)以上)を概ね達成しました。
過年度に発生した債権については回収率 6.4%となり、KPI(前年度と過去 3 年度の平均
実績のいずれか高い値(13.7%)以上) を達成できませんでした。
その主な原因は、高額な債権を回収する際、法的手続きに時間を要することや、債務者の
支払能力が乏しい場合、一括での納付が難しく分割納付となること等が挙げられます。
なお、過去に発生した債権については、債務者の住所が不明となっているケースがあり、
高額債務者については住民票請求により転居先の住所を確認しつつ、催告を実施していま
す。今後も法的手続きを実施する等、協会の債権管理・回収業務をより効果的に実施してい
きます。

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