【参考資料3】令和6年度事業報告書(船員保険事業) (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_83465.html |
出典情報 | 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第46回 9/29)《厚生労働省》 |
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上回る水準で推移しており、2024 年度末時点(2025 年 3 月診療分)の使用割合は 90.6%
となりました。
このほか、調査研究については、2023 年度に実施した歯科医療費等の分析に基づ
き、歯のヘルスリテラシーの向上、歯科医への受診勧奨を目的に「船員のデンタルケ
アキット」の提供を試行的に開始しました。実際に利用した被保険者の歯科医院受診
率は 46%で未利用者の受診率 28%を上回る結果となり、船員の口腔課題に対して一
定の成果を得ることができました。
(3)組織・運営体制の整備
基盤的保険者機能と戦略的保険者機能を支える力の源泉となるものは「人」であり、
職員の人材育成は極めて重要であると考えています。2024 年度においても、保険者機
能の更なる強化・ 発揮のため、人材育成、人事制度の適正運用、システム運用による
業務効率化等を踏まえた人員の最適配分等を通じて、協会全体の組織基盤の整備・強
化を図るとともに、内部統制・リスク管理を強化し、協会業務の適正を確保すること
に努めました。
また、基盤的保険者機能を確実なものとし、戦略的保険者機能を一層発揮していく
ために、協会では、幹部職層、管理職層及び一般職層の各階層に求められる役割を定
め、その役割を日々の業務遂行の中で確認しながら育成する「OJT を中心とした人材
育成」を行っています。それを補完するため、昇格時における階層別研修等の集合研
修と自己啓発を効果的に組み合わせて、職員一人ひとりが「自ら育つ」という成長意
欲を向上させるとともに、
「現場で育てる」という組織風土の醸成を進めました。加え
て、協会における課題や職場風土の現状を把握し、より実効性のあるコンプライアン
ス推進活動を行う観点から、職場環境(職場風土)アンケートを定期的に実施し、ア
ンケート結果を踏まえてコンプライアンス推進活動計画を策定し、実態に即した推進
活動に取り組んでいます。
更に、船員保険の業務システムについては、2021(令和 3)年度に策定した「次期
船員保険システム刷新計画書」に基づき、2023 年 11 月からシステム開発に着手して
おり、2024 年度はアプリケーションの詳細設計~プログラム製造~単体テスト・結合
テスト等を着実に進めました。次期船員保険システムは 2026 年 1 月を目途にサービ
スイン(稼働開始)を予定しています。また、協会内業務の更なる効率化やデジタル
化を推進するため、紙媒体が主体となっている業務をデジタル化する取組み等の検討
を行いました。
これからも組織体制の強化、人材の育成、協会システムの安定稼働等に努めていき
ます。
以上が 2024 年度の事業や取組の実施状況の概要となります。
今後とも、船員労働の特殊性を十分考慮した事業運営を行うとともに、各種指標の動向、中
期的な財政見通し等を踏まえながら、安定的な事業運営に努めます。
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