【参考資料3】令和6年度事業報告書(船員保険事業) (85 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_83465.html |
出典情報 | 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第46回 9/29)《厚生労働省》 |
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船員保険制度の実務に関する知識を深めていただくため、Zoom を使用したオンライン形式
により船舶所有者の事務担当者に向けた事務説明会を計 4 回開催しました(図表 4-65 参
照)。
東京都内に所在地を有する船舶所有者及び東京都以外に所在地を有しかつ被保険者数が 30
名以上である船舶所有者宛に開催案内状をお送りし、参加勧奨を行った結果、延べ 421 人の
方に参加していただきました。
開催テーマを、保険証の新規発行終了に伴う新たな医療機関受診方法を中心とし、円滑な
制度移行を図りました。
また、東京都内に所在地を有する船舶所有者(新宿年金事務所管轄)に関し、上期は日本
年金機構新宿年金事務所と合同で開催し、新宿年金事務所からは「子育て支援のための制
度」をテーマに説明しました。
【(図表 4-65)事務説明会の開催状況】
開催月
1 回目
2 回目
3 回目
4 回目
2024 年 8 月 22 日
(年金機構と合同開催)
2024 年 8 月 29 日
2025 年 3 月 27 日
テーマ
参加人数
船員保険・厚生年金保険 子育て支援のための制度/令
和 6 年 12 月 2 日保険証新規発行終了について/船員の
健康づくり宣言事業
令和 6 年 12 月 2 日保険証新規発行終了について/船員
の健康づくり宣言事業
医療機関等への新しい受診方法について
午前の部(東京都以外)
2025 年 3 月 27 日
83 人
医療機関等への新しい受診方法について
午後の部(東京都)
177 人
95 人
66 人
(9)調査・研究の推進
ⅰ)歯・口腔の基礎分析により抽出した課題解決に向けた取組の試行
「経済財政運営と改革の基本方針 2022(骨太の方針 2022)」において生涯を通じた歯科
健診(いわゆる国民皆歯科健診)について明記されたこと等を踏まえ、2022(令和 4)年度
及び 2023(令和 5)年度に歯科に係る分析を行ったところ、船員保険被保険者は他の健康保
険の平均と比べて以下のような特徴があることが明らかになりました。
・歯科の受診率が低い
・咀嚼状況で、噛めない・ほとんど噛めないと回答した者の割合が高い
・う蝕(虫歯)の重症化率が高い
・歯周疾患の重症化率が高い
これらの特徴は、船上での中長期に渡る生活の中では予防という観点で定期的に歯科医へ
受診することが困難で、歯の痛みや症状が出現してから受診するという船員特有の受診行動
が影響しているものと考えられます。
以上の分析結果を踏まえると、まずは被保険者自身が歯・口腔の状況に関心を持ち、普段
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