【参考資料3】令和6年度事業報告書(船員保険事業) (42 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_83465.html |
出典情報 | 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第46回 9/29)《厚生労働省》 |
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〔船員の健康の現状〕
船員保険被保険者の年齢構成は、他の被用者保険と比べて 60 歳代以上の被保険者の割合が
高いという特徴もあり(図表 3-3 参照)、他の被用者保険と比べてメタボリックシンドローム
該当者の割合が高くなっています(図表 4-22 参照)。また、年齢が高くなるにつれて生活習慣
病に罹病し医療費も増加する傾向にある(図表 4-23 参照)ことから、これらの方々への対策
とともに、生活習慣病に罹病しない生活習慣を身に付けていただく取組が必要となります。
喫煙率については、以前より他の医療保険者と比較して高い傾向がありました。喫煙が様々
な疾病の原因と関連性があることから、喫煙率の減少は船員保険の重要な課題の一つである
と言えます。
このような状況を踏まえ、第 1 期及び第 2 期データヘルス計画では、
「メタボリックシンド
ロームリスク保有率の減少」と「喫煙率の減少」を目標に、各種取組を進めてきましたが、メ
タボリックシンドロームリスク保有率やそれを構成する血圧のリスク保有率等は協会けんぽ
(健康保険)と比較しても依然として高く(図表 4-24 参照)、また、喫煙率はわずかに低下し
ているものの、他の健康保険組合と比較しても高い状況が継続していました(図表 4-25 参照)。
そのため、第 3 期データヘルス計画(2024(令和 6)年度~2029(令和 11)年度)では、
「メ
タボリックシンドロームリスク保有率の減少」と「喫煙率の減少」を引き続き目標とし、計画
策定にあたっては初の試みとして、協会の保健師と健診実施機関も策定会議に参加していた
だき計画案の検討を重ね、また船員保険協議会でのご意見も踏まえた内容としています。具体
的には「船舶所有者等との連携」、
「健診事業等の推進」、
「健康づくりに関する情報提供及び啓
発活動」を三本柱に、2023 年度までの取組のブラッシュアップに加え、禁煙に関する漁船へ
のアプローチ、禁煙勧奨個人通知、食事に関する広報物の作成等の取組を新たに追加し実施す
ることとしました。
【(図表 4-22)各医療保険者における特定健診受診者(男性)のメタボリックシンドローム該当者の割合】
35.0%
33.2%
33.0%
32.9%
33.0%
30.8%
31.0%
30.0%
船員保険
29.0%
29.0%
28.0%
29.7%
協会けんぽ
27.1%
27.0%
27.3%
25.0%
23.0%
21.0%
27.9%
25.6%
26.4%
21.9%
21.2%
19.3%
22.4%
22.9%
21.6%
19.8%
22.3%
19.9%
19.4%
18.4%
2015年度
23.3%
23.0%
19.0%
17.0%
27.1%
27.4%
20.2%
20.0%
23.7%
28.5%
28.5%
25.1%
25.2%
24.7%
24.9%
24.7%
国保組合
24.7%
共済組合
23.6%
20.4%
21.8%
21.5%
20.6%
20.4%
20.4%
21.0%
18.8%
2016年度
2017年度
2018年度
2019年度
2020年度
2021年度
2022年度
≪出典≫2022 年度特定健康診査・特定保健指導の実施状況(厚生労働省ホームページ)。
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