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【参考資料3】令和6年度事業報告書(船員保険事業) (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_83465.html
出典情報 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第46回 9/29)《厚生労働省》
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第2章

2024 年度の事業運営方針と総括

協会は、船員保険の保険者として、各種現金給付の支払いや保険証の交付等の基本的な業務
を着実に実施するとともに、保険者機能の強化を図り、加入者の健康づくりを積極的に支援し
ています。
2024(令和 6)年度は、
(1) ICT を効果的に活用して、船舶所有者及び加入者の利便性の向上、効率的な事業実
施を図る。
(2)

基盤的保険者機能については、レセプトや現金給付の審査支払を適正かつ効率的

に行うことにより、加入者に良質なサービスを確実に提供する。同時に医療費の適正
化などを通じて保険者としての健全な財政運営に努めるとともに、福祉事業を着実に
実施することにより、船員の健康づくりに寄与する。
(3) 戦略的保険者機能については、第 3 期保健事業実施計画(データヘルス計画)及び
第 4 期特定健康診査等実施計画に基づき、船舶所有者とも連携して実施する「船員の
健康づくり宣言」を中心に、船員の健康確保に向けた取組を推進する。また、加入者
や船舶所有者の身近な存在としての協会を目指し、利用者にとってわかりやすく、時
宜を得た広報・情報提供を積極的かつ計画的に行うとともに船員健康づくりサポータ
ーを拡大すること、ジェネリック医薬品使用促進の働きかけを行うこと等により加入
者や船舶所有者の利益の実現を図っていく。
(4) 組織体制の強化については、保険者機能の更なる強化・発揮のため、人材育成、人
事制度の適正運用等を踏まえた組織基盤の整備・強化を図るとともに、内部統制・リ
スク管理を強化する。また、システム運営を強化し、マイナンバーカードと保険証の
一体化等の国の施策の状況にも応じた船員保険システムを構築していく。
これらを運営方針として掲げ、事業運営を行ってきました。それぞれについての 2024 年度
の総括は、以下のとおりです。
(1)基盤的保険者機能
傷病手当金等の支給や保険証の発行に要する日数を定めたサービススタンダード
については、100%達成することができました。また、レセプト点検については、外部
事業者が査定額向上に積極的に取り組むよう査定率に応じた委託費を支払うこと、外
部事業者に設定した目標査定額を計画的に達成させるためのフォローを行ったこと
により、内容点検効果額は目標値を達成することができました。
船員保険財政については、保険料収入は船員保険全体の平均標準報酬月額が増加傾
向にあるものの、国際情勢や経済状況の変化、少子高齢化の進展による船員の人材確
保の課題等、業界を取り巻く環境も日々変化しており、今後の推移を予測することは
難しく、一方、支出は高齢化による後期高齢者支援金等の増加、医療技術の進歩や高
額な新薬の保険適用等により増加する可能性があり、将来の収支見通しは楽観視でき
ない状況にあります。このため、中長期的な観点で慎重な財政運営を行う必要がある
旨を船員保険協議会にお示しし、2025(令和 7)年度の疾病保険料率は現行の料率を
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