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資 料4-1 令和3年度第6回安全技術調査会の審議結果について (90 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26025.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会(令和4年度第1回 6/8)《厚生労働省》
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本剤の単回投与後 27 日目に、各群の動物を SARS-CoV-29)で鼻腔内又は気管内曝露した結果、ウ
イルス RNA 残存、肺の病理組織所見及び CT スコアは表 9 のとおりであった。
表9

SARS-CoV-2 曝露後のウイルス RNA 残存、肺の病理組織所見及び CT スコア
測定時点
評価項目

曝露後 7 日目
曝露後 13 日目
曝露後 14 日目
本剤群
0/2 例
0/2 例
0/2 例
気管支肺胞洗浄液中
ウイルス RNAb)残存
対照群 a)
2/2 例
1/2 例
0/2 例
本剤群
1/2 例
0/4 例
肺組織中ウイルス RNAc)残存
対照群 a)
2/2 例
3/4 例
本剤群
0/2 例
0/4 例
肺の病理組織所見 d)
対照群 a)
1/2 例
1/4 例
曝露後 5 日目
曝露後 12 日目
本剤群
7.5 [ 6.3, 8.7]
8.3 [4.7, 11.9]
CT スコア e)
(平均値[両側 95%CI])
対照群 a)
17.8 [13.4, 22.1]
7.0 [3.7, 10.3]
a) 対照群:PBS 投与群
b) ウイルス曝露後 7、13 及び 14 日目に気管支肺胞洗浄液中のウイルス RNA 陽性例を qPCR により評価。
c) ウイルス曝露後 7 及び 13 又は 14 日目に肺組織中のウイルス RNA 陽性例を ISH により評価。
d) ウイルス曝露後 7 及び 13 又は 14 日目に採取し、肺障害が認められた例数を評価。
e) CT スコア:すりガラス陰影、浸潤影、すりガラス陰影内部に網状影を伴う所見、結節及び小葉辺縁性浸潤影の有無及び分布、
及び肺塞栓症を評価

3.1.4

フェレット攻撃試験(CTD 4.2.1.1.6)

フェレット(本剤群:雌 4 又は 6 例、対照群:雌 2 例、不活化 SARS-CoV-2 群:6 例)に、本剤又は
ChAdOx1 GFP(各 2.5×1010 vp/body)を単回又は 2 回(28 日間隔)筋肉内投与後、又はホルマリンで不
活化した SARS-CoV-2(アラムアジュバント含有)を単回筋肉内投与後、SARS-CoV-2 に対する本剤の免
疫応答及び発症予防効果が評価された。以下の結果から、申請者は、本剤投与により SARS-CoV-2 に対
する一定の発症予防効果が認められたと説明している。


SARS-CoV-2 を用いた中和抗体の検討(PRNT 法)
本剤の単回投与又は 2 回投与後に、各群の血清を用いて SARS-CoV-29)に対する中和抗体を経時的
に測定した結果、単回投与により中和抗体の産生が認められ、2 回投与により中和抗体が一過性に
増加した。



SARS-CoV-2 曝露後の感染防御/発症予防効果の検討
本剤の単回投与又は 2 回投与後 28 日目に、各群の動物を SARS-CoV-29)(5×106 PFU/body)で鼻
腔内曝露し、曝露後 15 日目までの鼻腔洗浄液、咽頭スワブ液及び血液におけるウイルス RNA 量を
経時的に測定した。鼻腔洗浄液及び咽頭スワブ液では、本剤群のウイルス RNA 量は、対照群や不活
化 SARS-CoV-2 群に比べて低値であった。一方、血液では、いずれの群でもウイルス RNA は検出
されなかった。
また、SARS-CoV-2 の鼻腔内曝露後 14 日目に肺の病理組織学的検査を実施したところ、いずれの
群でも炎症性病変が認められ、病理組織学的スコアは表 10 のとおりであった。

9) Australia/VIC01/2020 株:2020 年 1 月に中国の武漢からメルボルンに到着直後に COVID-19 を発症した患者の鼻咽頭スワブから分離
されたウイルス株。S タンパク質に S247R 変異を有するが、初期に流行したウイルス株と感染性は同等と推測される。

13
バキスゼブリア筋注_アストラゼネカ株式会社_特例承認に係る報告書

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