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資 料4-1 令和3年度第6回安全技術調査会の審議結果について (297 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26025.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会(令和4年度第1回 6/8)《厚生労働省》
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状や血中ウイルスの状況等に関する海外の知見はある程度確認できたが、本邦
の知見は未だ限定的であることなどから、以下のような見解であった。
このため、新型コロナウイルス既感染者の採血制限の期間については、さらな
る知見を収集した上で改めて検討すべきであると考える。
なお、今回の浜口班において、浜口班では一般の献血における新型コロナウイ
ルス既感染者に対する採血制限について議論を行うことを確認した。
(回復者由
来の血漿療法及びグロブリン製剤の製造を目的として血漿採取する場合の、新
型コロナウイルス既感染者に対する採血制限については、他の研究班において
作成している)
○浜口班の見解(4月 19 日)
 新型コロナウイルス既感染者から採血した血液において、RNAaemina を
認めた場合に、当該血液から製造された血液製剤に感染性があったとの
文献報告はない。
 現段階の報告においては、感染後9カ月間の調査で 30%の既感染者が
後遺症を有しているとの報告があり、また、感染後4カ月間の調査で
51%の既感染者が新型コロナウイルス感染症に罹患する前にはなかっ
た症状を有しているという報告がある。








これらの報告において、報告されている後遺症については、軽度のもの
から、呼吸障害等の採血制限が必要であると考えられるものも認められ
ている。
また、新型コロナウイルス感染症が軽症であった者と重症であった者の
後遺症の差異については、現段階で不明であり、無症状又は軽症であっ
た者と中等症又は重症であった者の採血制限を、分けて考えるのがよい
という意見もあった。
現段階においては、本邦での新型コロナウイルス既感染者の人口に占め
る割合は、諸外国と比較して小さく、血液の安定供給に影響を及ぼす状
況にはない。
本邦における感染後長期間にわたる状況についての知見は未だ限定的
である一方、本邦でも関連する研究が行われていることから、それらの
報告も可能な限り確認すべきと考えられる。

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