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資 料4-1 令和3年度第6回安全技術調査会の審議結果について (88 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26025.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会(令和4年度第1回 6/8)《厚生労働省》
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本剤投与後 14 日目に、各群の血清を用いて IgG 抗体を測定した結果、いずれの本剤群でも S1 及
び S2 特異的抗体の産生が認められた。


SARS-CoV-2 に対する中和抗体の検討(実ウイルスを用いた中和抗体分析法)
本剤投与後 9 日目に、各群の血清を用いて SARS-CoV-28)に対する中和抗体を測定した結果、い
ずれの本剤群でも SARS-CoV-2 に対する中和抗体の産生が認められた。



IgG サブクラスの検討(ELISA 法)
本剤投与後 14 日目に、各群の血清を用いて IgG サブクラス(IgG1、IgG2a、IgG2b 及び IgG3)を
測定した結果、いずれの本剤群でも Th1 に関連する IgG2a 及び IgG2b の増加が認められた。



脾臓細胞におけるサイトカイン産生の検討(ELISpot 法及び細胞内サイトカイン染色法)
本剤投与後 14 日目に、各群の脾臓細胞を S タンパク質全長、S1 又は S2 ペプチドで刺激した結
果、Th1 に関連する IFN-γ 産生細胞の増加が認められた。また、本剤群では IFN-γ 又は TNF-α を産
生する CD3 陽性 T 細胞が増加した一方、Th2 に関連する IL-4 又は IL-10 を産生する CD3 陽性 T 細
胞の増加は認められなかった。

3.1.2

ブタ免疫原性試験(CTD 4.2.1.1.7)

ブタ(本剤群:雌 3 例)に、本剤(5.12×1010 vp/body)を単回又は 2 回(28 日間隔)筋肉内投与後、
SARS-CoV-2 に対する本剤の免疫応答が評価され、結果は以下のとおりであった。


S タンパク質に対する特異的 IgG 抗体及び中和抗体の検討(ELISA 法及びシュードウイルスを用い
た中和抗体分析法)
本剤の単回投与又は 2 回投与後に、血清中の特異的 IgG 抗体及び SARS-CoV-2 シュードウイルス
に対する中和抗体を測定した結果、いずれの抗体も本剤投与後 14 日目から検出され、2 回投与によ
る増加が認められた。



末梢血単核球を用いたサイトカイン産生及び T 細胞応答の検討(ELISpot 法及び細胞内サイトカイ
ン染色法)
本剤投与後 14、28 又は 42 日目に、各群の末梢血単核球を S タンパク質のペプチドプールで刺激
した結果、IFN-γ の増加、並びに CD4 陽性 T 細胞及び CD8 陽性 T 細胞の応答(細胞内サイトカイ
ンの増加)が認められた。

3.1.3

サル攻撃試験(CTD 4.2.1.1.2、4.2.1.1.4)

アカゲザルに、本剤又は ChAdOx1 GFP(各 2.5×1010 vp/body)を単回(本剤群:6 例、対照群:5 例)
又は 2 回(28 日間隔)(本剤群:6 例、対照群:1 例)筋肉内投与後(CTD 4.2.1.1.2)、及び本剤(2.5×
1010 vp/ body)又は PBS を単回(本剤群及び対照群:各 6 例)(CTD 4.2.1.1.4)で筋肉内投与後、SARS-

8) nCoV-WA1/2020 株:2020 年 1 月に米国ワシントン州で、中国武漢から帰国後に COVID-19 を発症した患者の口腔咽頭スワブから分
離されたウイルス株。Wuhan-Hu-1 株からのアミノ酸変異はなく、感染性は同等と推測される。

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バキスゼブリア筋注_アストラゼネカ株式会社_特例承認に係る報告書

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