第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書 (51 ページ)
出典
| 公開元URL | http://www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/documents/prevention/report/pdf/Saihatsu_Report_16_All.pdf |
| 出典情報 | 第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書(3/27)《日本医療機能評価機構》 |
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23:03頃~ 胎児心拍数陣痛図で基線再変動の減少を伴った高度遅発一過性徐脈、遷延一過性徐脈を認める
23:05
内診、子宮口全開大、展退100%、児頭の位置Sp+1cm
23:20
児頭の位置Sp+2cmを確認、吸引娩出術実施の方針決定
23:28~
胎児機能不全の適応で子宮底圧迫法併用の吸引娩出術1回目実施
23:30
子宮底圧迫法併用の吸引娩出術2回目実施、児頭下降せず鉗子娩出術実施の方針決定
23:40
鉗子娩出術1回目実施、児頭発露
23:43
子宮底圧迫法併用の鉗子娩出術実施、児娩出
(4)新生児経過
在胎週数:39週3日
第3章
出生体重:2,500g台
臍帯動脈血ガス分析値:pH6.8台、BE-20mmol/L台
アプガースコア:生後1分3点、生後5分6点
新生児蘇生:人工呼吸(バッグ・マスク)、気管挿管
頭部画像所見:生後5日、頭部MRIで大脳基底核・視床に信号異常を認め低酸素性虚血性脳症の所見
(5)診療体制等に関する情報
施設区分:病院(地域周産期母子医療センター)
2)脳性麻痺発症の原因
(1)脳性麻痺発症の原因は、分娩経過中に生じた胎児低酸素・酸血症により低酸素性虚血性脳症を発症した
ことであると考える。
(2)胎児低酸素・酸血症の原因は、臍帯圧迫による臍帯血流障害の可能性がある。
(3)胎児は、妊娠39週3日の分娩第Ⅰ期の終わり頃より低酸素の状態となり、その状態が出生時まで進行し
低酸素・酸血症に至ったと考える。
3)臨床経過に関する医学的評価
(1)妊娠39週3日陣痛発来の診断で入院管理としたこと、および入院時の対応(内診、分娩監視装置装着)
は、いずれも一般的である。
(2)22時40分頃からの胎児心拍数陣痛図で基線細変動減少、胎児心拍数波形レベル3と判断し、急速遂娩の
可能性も考え分娩室移動としたことは一般的である。
(3)22時45分頃より胎児心拍数が回復せず胎児心拍数波形レベル4と判断した際の対応(体位変換、酸素投
与)は一般的である。
(4)22時55分子宮口開大度9cmで頻回に高度遅発一過性徐脈を認め、帝王切開の可能性があるが、経産婦
のため器械分娩による急速遂娩を進めたことは一般的である。
(5)23時20分に子宮口全開大、既破水、児頭の回旋矢状縫合斜径、児頭下降度Sp+2cmを確認し、胎児機
能不全の適応で吸引・鉗子分娩の方針としたことは一般的である。また、23時30分に2回目の子宮底圧
迫法併用の吸引分娩実施後も児頭下降せず、鉗子分娩に変更したことは選択肢のひとつである。
(6)吸引分娩・鉗子分娩時の補助として子宮底圧迫法を用いたことは一般的である。
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