第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書 (102 ページ)
出典
| 公開元URL | http://www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/documents/prevention/report/pdf/Saihatsu_Report_16_All.pdf |
| 出典情報 | 第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書(3/27)《日本医療機能評価機構》 |
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2014年5月より、再発防止委員会のもとに「再発防止ワーキンググループ」
(以下「本ワーキンググ
ループ」)を設置し、再発防止および産科医療の質の向上に関するより専門的な分析等を実施している。
本ワーキンググループ設置の経緯や目的、これまでの主な取組みについて紹介する。
1.本ワーキンググループ設置の経緯
再発防止委員会では、原因分析された個々の事例情報を体系的に整理・蓄積し、複数の事例から見え
てきた知見等による再発防止策等を提言した再発防止に関する報告書等を取りまとめている。このよう
な中、関係学会・団体から、再発防止および産科医療の質の向上に向けて、分娩機関等から提出された
診療録等の一層の活用を検討してほしいとの要望があった。一方、これらの情報については、極めてセ
ンシティブな個人情報が多く含まれることから、運営組織から外部への提供や公表等を行うにあたって
は、個人情報保護法を遵守した対応や、当事者の心情面への十分な配慮が必要となる。
そのため、2013年11月に本制度運営委員会が取りまとめた「産科医療補償制度
見直しに係る報告
書」において、分娩機関等から提出された診療録等に含まれる情報の研究や教育への一層の活用促進を
目指すにあたり、本制度の原因分析・再発防止の取組みの一環として、運営組織の中に関係学会・団体
から推薦された委員によるプロジェクトチームを設置し分析等を行うこととされた。
再発防止に関する報告書では、分析対象事例の概況として本制度の補償対象となった重度脳性麻痺事
例に関する基本統計を示しているが、これらのデータは重度脳性麻痺児を対象としていることから、脳
性麻痺発症の原因や同じような事例の再発防止等について、より専門的な分析を行うためには、わが国
の一般的な分娩事例と比較して分析することが重要である。
また、再発防止に関する報告書の分析対象事例が増加することに伴い、原因分析報告書のみならず、
運営組織に提出された診療録や胎児心拍数陣痛図等に含まれる情報も活用し、脳性麻痺発症の危険因子
を明らかにすることにより、より精度の高い疫学的・統計学的な分析に基づいた提言につなげることも
重要である。
これらのことから、再発防止委員会のもとに、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会等から推薦さ
れた産科医、および学識経験者等の専門家から構成される本ワーキンググループを2014年5月に設置
した。
2.本ワーキンググループの目的
1)わが国の一般的な分娩事例との比較研究
本制度の補償対象となった重度脳性麻痺事例について、わが国の一般的な分娩事例との比較研究を行
うことにより、妊産婦の基本情報、常位胎盤早期剥離や臍帯脱出等の異常分娩、産科合併症、産科処置
および新生児の基本情報との因果関係を明らかにする。
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