第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書 (50 ページ)
出典
| 公開元URL | http://www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/documents/prevention/report/pdf/Saihatsu_Report_16_All.pdf |
| 出典情報 | 第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書(3/27)《日本医療機能評価機構》 |
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テーマに沿った分析
5.事例紹介
吸引娩出術は帝王切開術と比較し、母体の合併症が少なく短時間で児の娩出が可能となる。今回の分
析結果からも、急速遂娩の方法として必要であることが確認された。吸引娩出術は妊産婦の状態、児頭
下降度、児頭回旋等の分娩進行状態を十分に把握した上で、最新の産婦人科診療ガイドラインに記載さ
れた内容(適応や要約および方法)に沿って実施することが望まれる。また、吸引娩出術実施の際に
は、適応、要約、判断と対応および実施した内容について診療録等に記録することも重要である。
分析対象事例のうち、今回の分析からみられた代表的な事例として、医学的評価における指摘に着目
し、指摘なしの事例、実施に関する指摘ありの事例、記録に関する指摘ありの事例を紹介する。なお、
事例の情報については、原因分析報告書より一部抜粋して掲載している。
事例1:指摘なしの事例
1)事例の概要
原因分析報告書より一部抜粋
(1)妊産婦に関する基本情報
分娩時年齢:30歳代
初産・経産の別:経産婦(既往分娩回数1回)
(2)今回の妊娠経過
特記事項なし
(3)分娩経過
妊娠39週3日
17:00
陣痛開始
19:31
受診
内診、子宮口1指、展退30~40%、児頭の位置Sp-3cm
19:35~
分娩監視装置装着(P48~49胎児心拍数陣痛図①)
20:23~
陣痛発来のため入院
21:55
内診、子宮口1指、展退50~60%、児頭まだ高い
22:25頃~ 胎
児心拍数陣痛図で基線細変動減少、遅発一過性徐脈を認める(P48~49胎児心拍数陣痛図②)
22:40
胎児心拍数波形レベル3、急速遂娩が必要な可能性も考え分娩室へ移動とする
22:43頃~ 胎児心拍数陣痛図で変動一過性徐脈を頻繁に認める(P48~49胎児心拍数陣痛図③)
22:45
体位変換、胎児心拍数波形レベル4
22:50
酸素投与、破水
22:55
内診、子宮口開大9cm、展退90%
帝王切開の可能性もあるが、急激に進行してきており経産婦でもあるため経腟での急速遂
娩の準備を進める(P48~49胎児心拍数陣痛図④)
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