第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書 (43 ページ)
出典
| 公開元URL | http://www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/documents/prevention/report/pdf/Saihatsu_Report_16_All.pdf |
| 出典情報 | 第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書(3/27)《日本医療機能評価機構》 |
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(3)脳性麻痺発症の原因に関する分析
分析対象事例240件について、原因分析報告書に記載された脳性麻痺発症の原因(頭部画像所見の分
類*3、産科的事象)をみたところ、頭部画像所見の分類では低酸素性虚血性脳症が191件で79.6%、脳
室周囲白質軟化症が4件で1.7%、頭蓋内出血が11件で4.6%、白質障害が3件で1.3%、脳梗塞が10件
で4.2%、所見なしが7件で2.9%であった。また、産科的事象では、産科的事象の記載ありが210件で
87.5%、産科的事象の記載なしが30件で12.5%であった。産科的事象の記載ありのうち臍帯血流障害
(臍帯脱出以外)は137件で57.1%、子宮頻収縮・過強陣痛は38件で15.8%、常位胎盤早期剥離は31件
で12.9%であった。
ここでは、吸引娩出術の実施に関する指摘あり事例と吸引娩出術の実施に関する指摘なし事例におい
るため、吸引娩出術実施に関する指摘あり事例44件と吸引娩出術実施に関する指摘なし事例196件そ
れぞれについて、原因分析報告書に記載された脳性麻痺発症の原因を集計した(表3-Ⅱ-8、表3-Ⅱ-9)
。
頭部画像所見の分類における低酸素性虚血性脳症は、吸引娩出術実施に関する指摘あり事例が44件
のうち86.4%、吸引娩出術実施に関する指摘なし事例が196件のうち77.6%であり、いずれにおいて
も頭部画像所見の分類全体に占める割合が高かった。
頭部画像所見の分類における低酸素性虚血性脳症の産科的事象をみると、吸引娩出術実施に関する指
摘あり事例では、産科的事象の記載ありが38件(100%)
、産科的事象の記載なしが0件(0.0%)であ
り、産科的事象の記載ありのうち臍帯血流障害(臍帯脱出以外)は、33件(86.8%)であった。吸引娩
出術実施に関する指摘なし事例では、産科的事象の記載ありが152件(99.3%)
、産科的事象の記載な
しが1件(0.7%)であり、
産科的事象の記載ありのうち臍帯血流障害(臍帯脱出以外)は97件(63.4%)
であった。また、産科的事象の記載ありのうちその他には吸引娩出術が含まれており、吸引娩出術実施
に関する指摘あり事例では19件で50%、吸引娩出術実施に関する指摘なし事例では21件で13.7%で
あった。なお、吸引娩出術が脳性麻痺発症の原因として記載されたすべての事例について、吸引娩出術
は複数ある原因のうちの一つとして、臍帯血流障害(臍帯脱出以外)や臍帯脱出等とともに記載されて
おり、さまざまな関与のレベルが含まれている(
「~の可能性がある」
、
「解明することが極めて困難な
事例であるが、~の可能性を否定できない」等)
。
*3
部画像所見の分類は、原因分析報告書の脳性麻痺発症の原因に記載された頭部画像所見を再発防止委員会において
頭
分類したものである(P38~41参照)。
37
第3章
て、脳性麻痺発症の原因として記載された頭部画像所見の分類および産科的事象に違いがあるか確認す