第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書 (36 ページ)
出典
| 公開元URL | http://www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/documents/prevention/report/pdf/Saihatsu_Report_16_All.pdf |
| 出典情報 | 第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書(3/27)《日本医療機能評価機構》 |
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テーマに沿った分析
2)原因分析報告書の「臨床経過に関する医学的評価」に関連した分析
吸引娩出術について適正な方法で実施されているかを把握するために、原因分析報告書の「臨床経過
に関する医学的評価」*1(以下「医学的評価」
)より、吸引娩出術実施に関する産科医療の質の向上を
図るための指摘*2(以下「指摘」
)に関する分析を行った。さらに、吸引娩出術実施に関する指摘がな
い事例の中には診療録等に吸引娩出術の実施状況の記載がなく評価できないとされている事例があるこ
とから、吸引娩出術に関する記録の傾向を把握するために、診療録等の記載に関する分析も行った。
本章では、吸引娩出術に関する指摘のうち、吸引娩出術実施に関する指摘を「実施」
、吸引娩出術の
診療録等の記載に関する指摘を「記録」と分類した。それぞれの内容は、次のとおりである。
・実施…総牽引回数、総牽引時間、吸引娩出術開始時の先進部の高さ、吸引娩出術開始時の子宮口開
大度、適応、継続や中止の判断と対応
・記録…診療録、パルトグラムおよび助産録等の記録の不足
*1
*2
学的評価は、原則として産婦人科診療ガイドラインを基準とした上で、事象の発生時に視点を置いて、妊娠・分娩
医
経過や胎児の状態、分娩機関の診療体制等、個々の状況を考慮し記載されたものである。そのため、吸引娩出術につ
いて、実施した内容が同一の場合や記録が不足している項目が同一の場合でも、その評価内容は事例によって異なる
ことがある。医学的評価の詳細については、
「原因分析報告書作成にあたっての考え方」に記載されている(http://
www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/documents/analysis/index.html)。
指摘と定義する医学的評価の表現の詳細は、第16回再発防止に関する報告書の「第4章 産科医療の質の向上への取
組みの動向」に記載している(P67参照)。
(1)吸引娩出術に関する指摘内容の分析
① 実施に関する指摘
分析対象事例240件について、実施に関する指摘の有無を集計した。また、指摘ありについては、
その指摘内容を産婦人科診療ガイドラインの記載内容を参考に項目化し、集計した(表3-Ⅱ-4)
。
実施に関する指摘の有無では、指摘ありが44件(18.3%)
、指摘なしが196件(81.7%)であっ
た。指摘あり44件のうち指摘内容では、総牽引時間が20件(8.3%)
、総牽引回数が19件(7.9%)
、
吸引娩出術開始時の子宮口開大度が8件(3.3%)
、判断と対応が5件(2.1%)
、吸引娩出術開始時の
先進部の高さが2件(0.8%)
、適応が2件(0.8%)であった。
表3-Ⅱ-4
実施に関する指摘の有無
項目
指摘あり
指摘内容
(重複あり)
指摘なし
30
対象数=240
件数
%
44
18.3
総牽引時間
20
(8.3)
総牽引回数
19
(7.9)
吸引娩出術開始時の子宮口開大度
8
(3.3)
判断と対応
5
(2.1)
吸引娩出術開始時の先進部の高さ
2
(0.8)
適応
2
(0.8)
196
81.7