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第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書 (18 ページ)

公開元URL http://www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/documents/prevention/report/pdf/Saihatsu_Report_16_All.pdf
出典情報 第16回産科医療補償制度再発防止に関する報告書(3/27)《日本医療機能評価機構》
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第1章

産科医療補償制度

Ⅱ.原因分析
原因分析委員会・原因分析委員会部会では、分娩機関から提出された診療録・助産録、検査データ、
診療体制等に関する情報、および保護者からの情報等に基づいて医学的な観点で原因分析を行い、その
結果を原因分析報告書として取りまとめている。原因分析報告書は、
「事例の経過」

「脳性麻痺発症の
原因」、「臨床経過に関する医学的評価」

「今後の産科医療の質の向上のために検討すべき事項」などか
ら構成されている。
原因分析報告書は、児・保護者および分娩機関に送付されるとともに、本制度の高い透明性を確保す
ることと、同じような事例の再発防止および産科医療の質の向上を図ることを目的として、個人情報お
よび分娩機関情報の取扱いに十分留意の上、公表・開示される。具体的には、原因分析報告書の「要約
版」
(個人や分娩機関が特定されるおそれのある情報は記載されていない)を本制度のホームページ上
に掲載している。また、個人情報等をマスキング(黒塗り)した「全文版(マスキング版)
」を、「当機
構が産科医療の質の向上に資すると考える研究目的での利用」のための利用申請があり、当機構が開示
を妥当と判断した場合は、所定の手続きを経て、当該利用申請者にのみ開示している。
「事例の経過」については、分娩機関から提出された診療録・助産録、検査データ、診療体制等に関
する情報、および保護者からの情報等に基づき、妊産婦に関する基本情報、今回の妊娠、分娩経過、産
褥経過、新生児経過、診療体制等に関する情報を記載している。
「脳性麻痺発症の原因」については、脳性麻痺という結果を知った上で原因について後方視的に分析
しており、分娩中だけではなく分娩前も含めて考えられるすべての要因について検討している。本制度
は「分娩に関連して発症した重度脳性麻痺」を補償対象としているが、原因分析を詳細に行うと、分娩
中に脳性麻痺発症の主な原因があることが必ずしも明らかではない事例も存在する。また、脳性麻痺発
症の原因にはいまだ不明な点も多いが、複数の原因が考えられる場合は、現時点において原因として考
えられるものをすべて記載している。
「臨床経過に関する医学的評価」については、産科医療の質の向上を図るため、妊娠経過、分娩経過、
新生児経過における診療行為等や管理について、診療行為等を行った時点での情報・状況に基づき、そ
の時点で行う妥当な妊娠・分娩管理等は何かという観点から、前方視的に評価している。また、背景要
因や診療体制を含めた様々な観点から事例を検討し、当該分娩機関における事例発生時点の設備や診療
体制の状況も考慮した評価を行っている。
医療は不確実性を伴うものであり、実地診療の現場では、常に最善の医療を実施できるとは限らず、
行った診療行為等を後から振り返り厳密に評価すると、問題なく分娩を終えた場合でも何らかの課題が
見出されることがあることから、その課題を見つけ出し、今後の産科医療の質の向上に結びつけること

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