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資料3 社会保障② (94 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20251111zaiseia.html
出典情報 財政制度等審議会 財政制度分科会(11/11)《財務省》
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医療扶助の適正化③(データ活用の推進:レセプト管理システムの改善)
○ 頻回受診や重複・多剤投与の対策に当たっては、審査済みのレセプトを活用した指導対象者の抽出が必要となるが、レセプト管理システムの抽出に課題
を抱える自治体が一定数存在。
➢ 重複・多剤投与者の抽出の際、システム対応ではなく、手動や外部委託(通常、抽出頻度が限られており、システム対応による場合に比して、被
保護者等への介入に時間を要する可能性)を活用する自治体が相当程度存在。
➢ 多剤投与の指導対象の基準を現行から拡大することも必要と考えられるが、システムに柔軟性がなく、抽出が困難とする自治体が多い。
➢ 被保護者本人に加え、適正な処方・調剤を行っていない医療機関側に働きかけを行うことも有効と考えられるが、通常、自治体のレセプト管理シス
テムには、医療機関単位で抽出する機能は備わっていない。
指導対象者を拡大する際のボトルネック

重複・多剤投与者を抽出する際の手法
対象者を手動で抽出
0%

都道府県

20%

外部機関に委託
40%

11.9% 9.5%

レセプト管理システムを活用

60%

80%

76.2%

その他
100%

2.4%

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

庁内他部局と定義上
の整合性が取れない
システムで抽出困難
(機能がない等)
抽出後の情報
整理が困難

指定都市・中核市

一般市・町村

14.6%

19.2%

32.9%

14.8%

46.3%

63.3%

6.1%

2.7%

スクリーニング作業
が困難
主治医訪問による
相談が困難
個別指導が困難

総計

18.1%

作業負担がハー
ドルになる可能性

16.9%

通常、抽出頻度
が限られている

61.9%

3.1%

医療機関の協力
を得ることが困難
その他

都道府県
指定都市・中核市

一般市・町村
総計

(出所)健康管理支援・医療扶助等に関する福祉事務所アンケート(厚生労働省(R7.6実施))に基づき財務省作成。一般市には特別区を含む。

【改革の方向性】(案)
○ レセプト管理システムによる指導対象者抽出機能の普及を推進するとともに、頻回受診、重複・多剤投与に係る指導対象者の抽出要件を柔軟に設定
できる機能や処方・調剤に課題のある医療機関を抽出できる機能を、各福祉事務所のレセプト管理システムが標準的に備えるべき機能として、厚生労働
省が策定する標準仕様書上位置付けるべき。
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