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資料2 地域包括ケアシステムの深化(介護予防・日常生活支援総合事業等) (99 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65728.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第128回 11/10)《厚生労働省》
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診断後支援を通じた社会参加活動への広がり
認知症の人への診断後支援は、⽣活の安定や不安の軽減にとどまらず、本⼈が地域や社会とのつながりを維持・拡⼤するうえ
で重要な役割を果たしている。

(本人スタッフとの出会いをきっかけに自らもピアサ
ポートの場を提供する⽴場に)
診断後まもなくサポートセンターとつながったAさ
んは、同年代の本人スタッフがいる居場所を紹介され、
毎週通うようになった。同年代の参加者との交流を深
めるなかで徐々に活動的になり再就職しただけでなく、
サテライトカフェを⽴ち上げ、自らもピアサポートの
場を提供するスタッフとなって活動するようになった。
(本人ミーティングを通じてデイサービスに就職)
本人ミーティングで、Bさんの高齢者への接し方が
上⼿だったことを⾒たことから、Bさんの特性を⽣か
した再就職ができないか検討、地域包括支援センター
からの紹介でデイサービスに障害者雇用枠で就職する
ことができた。

(認知症の人も参加した地域再興)
奈良市追分地区は、かつて梅林で有名な観光地で
あったが、地域住⺠が⾼齢化、梅林も放棄され、衰退
の⼀途を辿っていた。地域の復興をしたいが、担い⼿
がいないという住⺠の悩みに⾏動を起こしたのが、認
知症の人と支援者のグループであった。グループの代
表が、50〜60代の若年性認知症の⼈や家族、⽀援者ら
約20⼈がメンバーと共に、梅林の⼿伝いを始め、残っ
ていた梅の手入れや約500本の苗木を植える作業を、
2014年から順次開始。
こうした姿に感銘を受けた地元住⺠、
大学、農業関係者なども加わり、この場
所を拠点として地域復興の様々な取組が
始まっている。

資料出所︓認知症の⼈の「はたらく」のススメ,若年性認知症を含む認知症の⼈の能⼒を効果的に活かす⽅法等に関する調査研究事業(平成29年度⽼⼈保健事業推
進費等補助⾦一般社団法人 人とまちづくり研究所)
認知症疾患医療センターの質の管理及び地域連携のあり⽅に関する調査研究事業(令和元年度⽼⼈保健事業推進費等補助⾦地⽅独⽴⾏政法⼈東京都健
康⻑寿医療センター)
SPSラボ若年性認知症サポートセンターきずなや,https://kizunaya-nara.org/activities/bairin/

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