資料2 地域包括ケアシステムの深化(介護予防・日常生活支援総合事業等) (73 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65728.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 介護保険部会(第128回 11/10)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
社会保障審議会介護保険部会(第121回)
令和7年6⽉2⽇
三重県名張市
〇概要
三重県名張市では、地域団体が
主体となり、⾏政も⽀援・連携しながら、
名張地区の「隠おたがいさん」をはじめ、
市内11地域で、移動支援を含む生活
⽀援を⾏っている。
※名張市では生活支援と一体の訪問
型サービス・活動Bとして移動支援も
実施。
〇生活支援の内容
・安否確認・家事⼿伝い・庭の管理・話し相⼿等
・通院・買い物・市役所・お墓参り等
〇実施形態
・会員制度をとっており、有償ボラン
ティアが移動支援を含む生活支援
を⾏う。(移動⽀援は「許可・登録
不要」の形態で実施)
・活動初期は主に⺠⽣委員経由で
周知したが、最近は直接依頼者が
連絡してくることが多い。
・地域の自治会とは、活動通信の配
布等を通じ、連携・情報共有等を図っている。
〇サービスの開始から終了まで
・生活支援と移動支援の各コーディネーターが、依頼者の希望を聞き取り、
ボランティアとつなぐ重要な役割を果たしている。
・ボランティアは⺠⽣委員等から必要な情報を聞き、活動する。
・ボランティアは活動が終わったら作業報告書を作成し、依頼者から500円を
受け取り事務所に届ける。
・月末に事務所で集計し、1件あたり400円をボランティアに渡す。
資料2
秋田県大館市
〇概要
大館市では、訪問型サービス・活動Bとして「ひないホッとライフ」
の取組が⽴ち上がっている。⽀援者が保有する⾃家用⾞を使った
買い物支援の取組であり、スーパーやドラッグストアなどへの買い物
を代⾏し、⽞関まで届けたり、あるいは冷蔵庫にしまうまでのサポ
ートをするケースもある。
令和5年度現在、市内に1ヶ所のみある訪問型サービス・
活動Bであり、市としてはこのような取組を市内の全7圏域に
広げていきたいと考えたことから、多くの市⺠と共にまちに必要な
取組を広めていくための協議を繰り返している。
〇サービスBへの転換も⾒据えた住⺠主体の取組推進の戦略
<市が⽬指す取組のスローガンや戦略の⽴案>
・市が⽬指す⽅向性と現在地域で⾏われている代表的な住⺠主
体の取組を関係者間で共有し、改めて住⺠の⼒強さを再確認。
・住⺠と⾏政が⼀緒になって地域を共創する第1層協議体の部
会のような位置づけの会を⽴ち上げ、課題解決型の組織体として、
具体のプロジェクトチームを⽴ち上げていくという戦略を⽴案。
・まちとして住⺠に訴えかけるメッセージ(「チームおおだて」で取り
組む「ひとりぼっちにさせない暮らしをつなぐまちづくり」)を設定し、
住⺠に「みなかだれ︕(みんなで語ろう・参加しよう︕)」と声
掛けを展開。
<市内の多様な関係者による住⺠主体の⽅策出し>
・まずは令和5年度のモデル的な取組として、
市や地域包括支援センター、SC、町内各種
団体の関係者などによるワークショップを開催。
令和6年度以降、継続的に開催することとしている。
・地域で活動する前向きな住⺠たちの声を聞くことで、
現状は特定の個人や町内会に負担が集中している
ことへの気付きが得られるとともに、⾏政と住⺠の連携
方策や取組内容の工夫を図ることで、「ひないホッとライフ」のような取組を他にも生み出していける
(いきたい)という気持ちが住⺠の中にも⽣まれてきている。
72
令和5年度⽼⼈保健健康増進等事業「介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究」 (株式会社⽇本能率協会総合研究所)における「地域づくり支援ハンドブック vol.2〜2023年度版〜」をもとに作成