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【参考資料2-1】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)医科・外来編 (86 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第四版

医科・外来編

ビリルビン血症の発症リスクがあるため投与禁忌となっており、小児の一般感染症
に対する適応はないため、使用を検討する際は必要性を十分に検討すること。

(vii) 治療後の経過
治療開始 24 時間以内は所見が悪化する可能性があるが、多くは 24 時間以内に改
善し始め、72 時間以内には改善する 102。

(viii) 点耳薬(抗菌薬)
点耳薬(抗菌薬)が中耳腔内に入れば、理論的には高濃度の抗菌薬が中耳に届く
ことが期待される。ゆえに十分な鼓膜穿孔がない場合は無効であり、推奨されない。
また鼓膜切開後の点耳薬は十分に検討された報告はない。鼓膜換気チューブ留置患
者においては、いくつかの RCT にて治癒までの期間が短縮される等の有効性が証明
されており、症例を選択して投与することが検討される 89。

<科学的根拠の採用方針(検索式等)>
小児の急性中耳炎に関して、日本小児感染症学会(JSPID)、日本感染症学会・日本化学療法学
会(JAID/JSC)、米国感染症学会(IDSA)、欧州臨床微生物・感染症学会(ESCMID)等の専門
家集団による現在の診療ガイドラインの推奨を踏まえつつ、最新のエビデンスを反映させるため
にメタ分析、系統的レビュー、ランダム化比較試験について文献検索を行った。
<MEDLINE での検索式>
"otitis media"[Mesh] AND ((Clinical Trial[ptyp] OR Comparative Study[ptyp] OR Clinical Study[ptyp]
OR Meta-Analysis[ptyp] OR Guideline[ptyp] OR Multicenter Study[ptyp] OR Observational
Study[ptyp] OR Practice Guideline[ptyp] OR Randomized Controlled Trial[ptyp] OR systematic[sb])
AND "2019/5/17"[PDat]: "2023/1/31"[PDat] AND (English[lang] OR Japanese[lang]))
CHILD(birth-18 years)でフィルターすると 233 件になった。
<日本語論文(医中誌)での検索方法>
急性中耳炎、2019-20123、症例報告除く、会議録除く、メタアナリシス、ランダム化比較試験、
準ランダム化比較試験、比較試験
結果 2 件がヒットした。
(2019 年 5 月 17 日)

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