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【参考資料2-1】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)医科・外来編 (60 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》 |
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抗微生物薬適正使用の手引き
第四版
医科・外来編
全身状態が良い
熱の持続期間が 3 日以内
鼻汁の持続期間が 10 日以内
湿性咳嗽の持続期間が 10 日(2 週間)以内
感冒・鼻副鼻腔炎が遷延し、化膿性合併症をきたすことがある。化膿性副鼻腔炎
は、通常、副鼻腔の発達した学童以降に多く、頬部の発赤、疼痛、鼻閉等を伴うこ
とが指摘されている 24。また、湿性咳嗽を 10 日以上呈する症例は抗菌薬投与による
症状改善が認められる可能性があり、臨床的に化膿性副鼻腔炎と診断し治療を考慮
する 25。抗菌薬投与によって臨床的な治療失敗が少なくなる(オッズ比 0.13[95%
信頼区間 0.06-0.31])と報告されている。
抗菌薬投与を考慮すべき状態
以下のいずれかに当てはまる場合、遷延性又は重症と判定する。
1.
10 日間以上続く鼻汁や後鼻漏によって日中の湿性咳嗽を認めるもの。
2.
39°C 以上の発熱と膿性鼻汁が少なくとも 3 日以上続きぐったりする、あるい
は全身状態が不良なもの。
3.
感冒に引き続き、1 週間後に再度の発熱や日中の鼻汁・咳の増悪が見られるも
の。
4.
その他の抗菌薬が適応となるような合併症(化膿性中耳炎、細菌性肺炎、尿路
感染症、菌血症等)を認める。
処方
アモキシシリン 30~50 mg/kg/日(例 15 mg/kg 1 日 3 回)7~10 日間
60
第四版
医科・外来編
全身状態が良い
熱の持続期間が 3 日以内
鼻汁の持続期間が 10 日以内
湿性咳嗽の持続期間が 10 日(2 週間)以内
感冒・鼻副鼻腔炎が遷延し、化膿性合併症をきたすことがある。化膿性副鼻腔炎
は、通常、副鼻腔の発達した学童以降に多く、頬部の発赤、疼痛、鼻閉等を伴うこ
とが指摘されている 24。また、湿性咳嗽を 10 日以上呈する症例は抗菌薬投与による
症状改善が認められる可能性があり、臨床的に化膿性副鼻腔炎と診断し治療を考慮
する 25。抗菌薬投与によって臨床的な治療失敗が少なくなる(オッズ比 0.13[95%
信頼区間 0.06-0.31])と報告されている。
抗菌薬投与を考慮すべき状態
以下のいずれかに当てはまる場合、遷延性又は重症と判定する。
1.
10 日間以上続く鼻汁や後鼻漏によって日中の湿性咳嗽を認めるもの。
2.
39°C 以上の発熱と膿性鼻汁が少なくとも 3 日以上続きぐったりする、あるい
は全身状態が不良なもの。
3.
感冒に引き続き、1 週間後に再度の発熱や日中の鼻汁・咳の増悪が見られるも
の。
4.
その他の抗菌薬が適応となるような合併症(化膿性中耳炎、細菌性肺炎、尿路
感染症、菌血症等)を認める。
処方
アモキシシリン 30~50 mg/kg/日(例 15 mg/kg 1 日 3 回)7~10 日間
60