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【参考資料2-1】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)医科・外来編 (81 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第四版

医科・外来編

一方、抗菌薬の投与が HUS のリスクには影響を与えないというメタ解析もある
85。さらに国内の限られた症例数ではあるが、ホスホマイシンを中心として抗菌

薬を使用し有効であったとの報告もある 86-88。
日本感染症学会・日本化学療法学会の指針では、「現時点で抗菌薬治療に対しての
推奨は統一されていない」とされている。本手引きにおいても、抗菌薬投与は推奨
せず、支持療法を推奨し、EHEC 感染者の 3%~10%に HUS が発症することを十分
説明し、頻回に経過フォローを行い、早期発見に最大限努めることを推奨する。ホ
スホマイシンの選択的な使用については、より多くのエビデンスの蓄積が待たれる。
またホスホマイシンは広域スペクトラムの薬剤であり、使用適応は限定的であるべ
きである。

<文献検索方法>
小児の急性下痢症に関して、日本小児救急医学会(JSEP)、日本感染症学会・日本化学療法学会
(JAID/JSC)、日本小児感染症学会・日本小児消化管感染症・免疫アレルギー研究会、世界保健
機関(WHO)、英国の診療ガイドライン(NICE)、欧州小児栄養消化器肝臓学会(ESPGHAN)
等の専門家集団による現在の診療ガイドラインの推奨を踏まえつつ、最新のエビデンスを反映さ
せるためにメタ分析、系統的レビュー、ランダム化比較試験について文献検索を行った。
<MEDLINE での検索式>
((("Diarrhea"[Mesh] AND "Acute Disease"[Mesh]) OR "infectious diarrhea"[All Fields]) OR
("dysentery"[MeSH Terms] OR "dysentery"[All Fields])) OR "acute gastroenteritis"[All Fields] AND
((Clinical Study[ptyp] OR Clinical Trial[ptyp] OR Comparative Study[ptyp] OR Guideline[ptyp] OR
Meta-Analysis[ptyp] OR Multicenter Study[ptyp] OR Observational Study[ptyp] OR Practice
Guideline[ptyp] OR Randomized Controlled Trial[ptyp] OR systematic[sb]) AND "2018/8/14"[PDat] :
"2023/1/31"[PDat] AND (English[lang] OR Japanese[lang]))
CHILDREN(birth-18 years)でフィルターすると 233 件がヒットした。
(2018 年 8 月 14 日~2025 年 1 月 21 日)
<日本語論文(医中誌)での検索方法>
急性下痢症、2019-2023、症例報告除く、会議録除く、と結果 7 件がヒットした。
(2018 年 8 月 14 日)
上記文献のうち内容吟味し、薬剤耐性(AMR)対策アクションプランにふさわしい内容と考え
られたもの(参考文献)7 件
上記に加えて、本邦の小児急性胃腸炎診療ガイドライン 2017 年度版(日本小児救急医学会診療
ガイドライン作成委員会編)を参照した。

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